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09月20日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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お湯ぶら

県北編(8) くろがね小屋(二本松市)

写真:風呂の湯に手を入れる小屋番の山崎さん 拡大風呂の湯に手を入れる小屋番の山崎さん

写真: 拡大

写真:雪に埋もれた源泉近くの点検口を掘り出し、パイプ内の湯の花を掃除する。2月には積雪が背丈を超える 拡大雪に埋もれた源泉近くの点検口を掘り出し、パイプ内の湯の花を掃除する。2月には積雪が背丈を超える

 ●小屋番が守る恵みの湯

 ぶらっとは行けない秘湯だ。温泉に入れる山小屋「くろがね小屋」は、安達太良連峰の鉄山の下、標高約1350メートルにある。小屋の周りには源泉が15本。ふもとの岳温泉の湯も、ここから長さ8キロのパイプで引かれている。

 1月上旬、登山口のあだたら高原スキー場から小屋を目指した。林の中は雪面に踏み跡があって歩きやすかったが、途中の勢至平(せい・し・だいら)で一変する。強風で舞った雪に覆われ、踏み跡が見えない。吹きだまりにはまると腰までズボッ。へとへとになりながら小屋にたどり着いた。

 出迎えてくれたのは、小屋番の山崎雅彦さん(56)。「まずは暖まって」と、だるまストーブに招き寄せてくれた。一息入れた後、玄関脇にある風呂へ。

 外気温は零下6度。震えながら服を脱ぎ、湯の花で白く濁ってみえるお湯につかる。冷え切った体がようやく生気を取り戻す。口に含むと、「飲むお酢」のような酸味がある。pHは2.5だ。

 浴槽の中ほどに約40センチの木の杭が立っている。「栓ですよ」と山崎さん。「酸性が強く、金属はすぐにだめになるんです」。硫化水素ガスの影響で、小屋の電化製品は数年で使えなくなるという。

 お湯は貴重な資源だ。源泉から引かれた1本のパイプが小屋の「取り分」。湯の花が多いため、放っておくとパイプが詰まり、湯量が減ってしまう。そのため、小屋番がほぼ毎日、雪の下の点検口をスコップで掘り出し、ブラシとロープで湯の花を掃除する。

 山開きは例年5月中〜下旬。雪がなくなれば、ハイキング程度の持ち物で比較的に手軽に登れる。(平林大輔)

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