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地方選【2019 統一地方選】

議会改革(下)

写真:定数を2減の28とする条例改正案が賛成多数で可決された=会津若松市東栄町の市議会 拡大定数を2減の28とする条例改正案が賛成多数で可決された=会津若松市東栄町の市議会

 ●定数削減 議論は混迷

 今年8月の選挙から会津若松市議会の定数は2減の28となる。人口減少が続く多くの自治体と同じ流れにあると言えるが、その決定過程は、議員同士の討議や市民との話し合いを重視するという「看板」とは、かなり異なるものだった。

 定数の見直しに向け、公募による市民委員2人を含む9人でつくる議会制度検討委員会が本格的に動き出したのは2017年8月。16年に詐欺罪に問われた市議が辞職しており、「定数より1人少ない29人でも、議会の機能は維持できている」との認識を前提に、「何人まで減らすか」を話し合った。

 その結果、四つの常任委員会を6人ずつとする「24」と7人ずつとする「28」に、それぞれ「議長は委員会に所属しない」として1人を加えた「25」「29」を含めた4案を作成。18年5月に市内15カ所で開く「市民との意見交換会」で示すことになった。

 ところが、そこで活発に意見が交わされることはなかった。会場を回り、司会役の市議が発言を促しても沈黙が続く風景を目にするたびに、問題意識のずれを感じざるを得なかった。

 検討委は意見集約を図るが、「市民の後押し」のない議論はまとまりを欠き、最終的に取りまとめを断念。9月の議会で議員から「25」「28」「29」の3案が提案され、「28」が賛成多数で可決された。

 検討委の横山淳委員長は「意見交換会の前に、定数削減が市民生活にどのように影響するか、という点を十分に示すことができなかった」と悔やんだ。

 ●市民との意識にずれ

 それも確かだが、その前に「なぜ定数削減が必要なのか」との議論が尽くされていたか、疑問に感じた。「あるべき議会の姿」のイメージを市民と共有しないまま、常任委の人数という具体論に入ったことが、混迷の原因だと考えている。

 29人の市議のうち、11年前の議会基本条例制定時から務めている人は12人に過ぎない。それでも議会では、これらベテランの市議たちが、議員間討議や意見交換会の議論をリードする場面が多い。

 条例や規則で運営の枠組みは定められているとはいえ、議会は議員の集合体。どのように運用されるかは議員一人ひとりの問題意識と行動にかかっている。「先駆的」との評価を維持するためには、市民との距離を縮め、「二元代表制」にふさわしい政策発信・行政監視力を磨き続けていく努力が不可欠だろう。(戸松康雄)

     ◇      ◇

 ●定数削減の理由 住民の要望最多

 朝日新聞社の全国地方議会アンケートによると、県内の議会で2015年1月以降、定数を減らしたと回答した議会は7市8町2村で、全体の3割弱を占めた。複数回答で理由を尋ねたところ、「住民からの要望があったから」を挙げたところが、4市3町1村で最も多く、「近隣自治体の動きに合わせた」が2市2町1村で続いた。

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