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八ツ場ダム

湯かけ祭り 80年前の映像

写真:1940年ごろの湯かけ祭りの一場面。男たちが威勢良く湯を掛けあい、周囲が湯気に包まれている 拡大1940年ごろの湯かけ祭りの一場面。男たちが威勢良く湯を掛けあい、周囲が湯気に包まれている

写真:威勢の良い太鼓から祭りが始まる=いずれもアサヒホームグラフから 拡大威勢の良い太鼓から祭りが始まる=いずれもアサヒホームグラフから

写真:「お祝いだー」の掛け声とともにお湯を掛ける今年の湯かけ祭りの参加者ら=1月20日午前6時27分、長野原町、諫山卓弥撮影 拡大「お祝いだー」の掛け声とともにお湯を掛ける今年の湯かけ祭りの参加者ら=1月20日午前6時27分、長野原町、諫山卓弥撮影

 国が来春の完成を目指す八ツ場(や・ん・ば)ダム(群馬県長野原町)建設に伴って移転した川原湯温泉で、400年前から続く湯かけ祭りの1940(昭和15)年ごろの映像が、朝日新聞社が当時子ども向けに制作した映像ニュースに残っていた。ダム構想が浮上したのは52(昭和27)年。住民を悩ませ続けたダムの話がない時代の祭りの風景に、関係者は「当時の様子が見られるのは貴重だ」と話している。

 湯かけ祭りは、温泉街で毎年大寒の日の明け方に行われる行事だ。約400年前、枯れかけた温泉が再び湧いたことを喜び、住民が互いに湯を掛け合ったのが起源といわれている。

 紅白2組に分かれた町内外の男性たちが、共同浴場「王湯」の浴槽にあるお湯をおけでくみ、外に出てきて相手方に勢いよく掛ける。湯を掛ける際の「お祝いだ」の掛け声は「お湯わいた」が変化したともいわれる。

 水没予定地の旧温泉街にあった王湯は2014年、近くの高台に移転。その「新天地」での祭りは今年で5回目だ。1月20日の大寒の日に、零下10度近い冷え込みの中、下帯姿の男性約60人が温泉の湯を掛け合った。勢い余って観客にも湯が掛かるが、掛けられた人は1年無病息災で過ごせる、ともいわれる。

 今回確認された戦前の映像は「アサヒホームグラフ」(当初はアサヒコドモグラフ)に残っていた60秒ほど。国立映画アーカイブ(旧・東京国立近代美術館フィルムセンター)に所蔵され、朝日新聞社が調査・整理を進めてきた。湯が入ったおけを手にした男衆が階段を駆け上がり、威勢よく湯を掛け合う。周囲が湯気で煙る光景は、今と変わらない。

 祭りの実行委員長で川原湯温泉協会の樋田省三会長(54)に映像を見てもらうと、「このときは、そろいの手ぬぐいを頭にかぶっている。そこは今と違いますね」などと祭りの細部の違いも見つけていた。樋田さんの勧めで、祭りの世話役の人たちに映像を見てもらうと、「この神職はだれかな」「ここの旅館はどこだ」などと話が弾んだ。

 樋田さんは「場所は変わっても、祭りは変わらない。これからもどんどん若い人たちに参加してもらって、祭りを盛り上げていきたい」と話した。(寺澤尚晃)

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