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八ツ場ダム

八ツ場 小学校統廃合論 再燃

写真:校舎移転時のお別れ会で、校庭の遊具で遊ぶ卒業生たち=2002年8月18日、町立第一小学校(当時) 拡大校舎移転時のお別れ会で、校庭の遊具で遊ぶ卒業生たち=2002年8月18日、町立第一小学校(当時)

写真:現在の町立第一小学校=長野原町林 拡大現在の町立第一小学校=長野原町林

 国が来春の完成を目指す八ツ場(や・ん・ば)ダム(長野原町)の建設が着々と進む一方で、水没予定地から17年前に高台に移転新築された小学校が、廃校の危機に直面している。児童数が急減し、今春の入学者はゼロに。統廃合も含め、町は今秋にも方針を示す見通しだ。

■児童数減、今春入学ゼロ

 水没地区の児童が通う第一小は1911(明治44)年開校。当時、県内最古の木造校舎が残っていたが、2002年に林地区の新校舎に移転した。移転新築には国の補償金から町が支出したほか、ダムの利水の恩恵を受ける東京や埼玉、千葉、茨城、群馬の1都4県が費用を分担。国庫補助も含め計約12億2800万円で建てられ、実質的に町側の負担はゼロ。屋内プールも完備している。

 ただ、児童数の減少が止まらない。ダム事業の遅れなどで、移転対象470世帯の多くが町外や町内の他地区へ去り、水没地区の代替地で暮らすのは昨年末現在で96世帯。少子化も伴い、児童数は激減した。町教委によると、水没5地区のうち4地区が学区域の第一小は、1959(昭和34)年には307人いたが、02年は54人、今年は17人。今は特別支援学級を除き、2学年で1学級の計3学級編成になっている。

 こうした状況を受け、町議会は昨年12月、町内の4小学校と2中学校のあり方を検討するよう萩原睦男町長に申し入れた。町は今年1月、町長と教育長、小中学校長、PTA代表、町議らによる委員会で検討を始めた。3月には保護者らにアンケートを配布。月1回のペースで会合を開き、今秋までに意見をまとめるという。

 実は第一小は、統廃合直前まで話が進んだ過去がある。移転新築から5年後の07年、町は児童減少を受け、西に約5キロ離れた中央小への統合をいったん決めた。ただ、費用を負担した下流都県からの批判を危惧するなどした結果、一転して08年に存続とし、計画を凍結した。

 すでにダム完成を目前に控えた今、下流都県は統廃合の検討にも理解を示す。東京都広域調整課は「ダムの恩恵を受けるので、地元の要望に応えて小学校建築に協力したのは当たり前のこと。こちらから何か具体的に言える立場にない」。埼玉県土地水政策課は「お金を投入してはいるが、ダムによって地元が一番苦労しているはず。良い選択ができるよう、今後は町の判断に任せたい」。

 萩原町長は「教育を受ける子どもや親の気持ちは大事。ただ、何でも小さくしていけば歯止めが利かなくなる恐れもある。何が正解かわからないが、みんなで具体的な方向を決める議論をしたい」と話した。(丹野宗丈)

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