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9ジラジ新聞、平和号外

第12号 「8・6のこと、同世代へ」

写真:放送後に大窪シゲキさんと談笑する高校生平和大使の(左から)船井木奈美さん、久永風音さん、小林美晴さん=広島市南区の広島FM、上田幸一撮影 拡大放送後に大窪シゲキさんと談笑する高校生平和大使の(左から)船井木奈美さん、久永風音さん、小林美晴さん=広島市南区の広島FM、上田幸一撮影

 ■高校生平和大使が思い語る

 被爆72年の夏、ラジオから一緒に平和を考えたい――。昨年8月以来となる大窪シゲキさんのコラム「9ジラジ新聞 平和号外」の第12号をお届けします。今回は「第20代高校生平和大使」=キーワード=の3人を7月27日にスタジオに迎え、平和への思いを語ってもらいました。

 彼女たちの存在を、より多くの方に知ってほしい。そんな願いを込めて、県内から選ばれた久永風音(かざね)さん(17)=広島皆実高校3年=、小林美晴さん(16)=広島大学付属高校2年=、船井木奈美(こなみ)さん(16)=英数学館高校2年=に、9ジラジの生放送に出演してもらいました。

 彼女たちは核兵器廃絶と平和な世界の実現を求める署名を集め、スイスのジュネーブにある国連欧州本部に届けたり、広島・長崎の声を世界中に英語で発信してくれたりします。3人は「自分たちが生活している広島で起きた事実を、もっと広く知ってもらわなければいけないと思い、高校生平和大使を目指しました」と、それぞれの気持ちも話してくれました。

 小林さんは「小学生の時に母から祖父母が被爆者であると聞きましたが、話を聞くことにためらいがありました。高校生になり、平和大使に応募すると伝えた時、祖父から『話そうか?』と言われ、初めて2人から被爆体験を聞きました。自分が知らずに生きてきたことが何よりも悲しくて、涙が止まりませんでした」と明かしました。

 そして、ラジオから語りかけてくれました。「同世代に8月6日のことをもっと知ってもらいたい。72年前、私たちが普通に暮らしているこの場所が火の海だったことをしっかりと記憶してもらい、決して忘れてほしくはないのです」

 久永さんは「これまでの時代背景をきちんと知ることが本当に大切だと思います。戦争は二度と起こしてはいけないという漠然な思いだけではなくて、なぜ駄目なのか、自分なりの強い思いを一人ひとりに持ってもらいたいです。私自身は世界中の全ての人が、平和な世界を、平等に生きてほしいと強く願い続けます」。

 船井さんは「中高生の皆さんには、被爆者の体験談を聞いてほしいです。私が初めて聞いた時は強い衝撃を受けました。ただ、そこからきちんと平和について学習しなければいけないとも思ったので、平和について考えるきっかけになるのではないかと思います」。

 彼女たちの思いは9ジラー(リスナー)に届きました。「平和について何かやらなきゃと思いました」「小学生以来ぶりに平和記念公園に行ってみます」「オーストラリアに語学研修に行きます。佐々木禎子さんの折り鶴についての紙芝居をします。夏休み、海外の高校生に平和の大切さを伝えられたらいいな」

 今回、3人のインタビューを聴いて思いました。広島で生まれ育った、それだけで平和活動の一歩目を踏み出しているのかもしれません。僕は10代を関西で過ごしました。大阪で迎えた8月6日は広島とは違っていた気がします。この街に住んで気づくことがあるように、この街を離れた時に気づくこともある。だから二歩目を踏み出そうとする若者がいれば、全力で応援したい。彼女たちがスイスから帰ってきたら、また番組で話してもらえたらいいですね。きっと3人の気持ちを受けて、同じように前に踏み出す人間もいるはずだから。

      ◇

 7月27日の放送では、のどを痛めた大窪さんの代役として、水曜日の番組アシスタントDJ・えもっちゃんこと江本一真さんがインタビュアーを務めました。

      *

 おおくぼ・しげき 1979年、大阪府生まれ。07年から広島FMで「9ジラジ」(月〜木曜・午後8時)のDJとして活躍中。ご意見、ご感想は広島FMのホームページ(hfm.jp)から。

 ◆キーワード

 <高校生平和大使> インド、パキスタンが1998年に核実験を相次いで強行したのを機に、長崎の平和団体の発案で生まれた。毎年国連を訪問し、核兵器廃絶を願う署名を届けたり、平和の願いを世界に発信したりする。今年は全国で22人が選ばれ、20代目になる。6月の結団式を経て約1年間活動する。

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