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ひとin【東広島】

沖元太一さん

写真: 拡大

 かやぶき職人

 ■文化継承 活用法を模索

 かやぶき職人として、東広島市などを拠点に、全国各地の古民家や寺、文化財建築のかやぶき屋根のふき替えや補修を手がけている。

 筑波大大学院(茨城県つくば市)に進学後、調査のため築約200年のかやぶきの古民家を訪れた際のことだ。曲がったはりや柱をうまく組み合わせて頑丈な建物を造り上げ、世代を超えて維持される匠(たくみ)の技に胸を打たれた。将来は設計事務所かゼネコンを目指していたが、「職人になりたい」と思い定めた。

 2001年春、宮城県石巻市のかやぶき屋根工事会社に入社。寮で生活しながら現場に出て、ベテランのかやぶき職人から技術をたたき込まれた。かやぶき屋根の新たな可能性に気付いたのもこの時期だ。「最後は土にかえる。環境面でも理にかなっている」

 11年3月の東日本大震災で被災したが、自身も家族も無事だった。この年の夏、かやぶき職人として独立した。

 石巻市の自宅に妻と息子3人を残し、全国各地の現場を飛び回った。4年前から広島県でも仕事を受けるようになり、東広島市内に宿舎兼資材置き場を設け、工期中は寝泊まりしている。最近は仕事の7〜8割が県内。腕を見込まれ、県史跡の頼杏坪(らい・きょう・へい)役邸(三次市)や県名勝の吉水園(安芸太田町)など、貴重な建築物を頼まれることもある。

 かやぶきの建物が次々失われ、若い職人が育たないことが心配の種だ。だが昨年訪れたオランダでは、かやぶきが今も評価され、新築の市庁舎や住宅の屋根や壁に活用されていた。刺激を受け、かやぶきの技術を採り入れた壁材や家具を考案し、試作している。「かやぶき文化を守りながら、新たな活用法を提案して将来につなげたい」。職人志望の人がいれば、男女問わず歓迎したいという。(清水康志)

      *

 1975年生まれ、広島市佐伯区出身。広島工業大と筑波大大学院で建築を学び、熊谷産業(宮城県石巻市)を経て、11年に独立。石巻市と東広島市に拠点を置き、かやぶき職人として全国を飛び回っている。

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