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09月19日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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ひとin【広島】

久保 浩志さん

写真: 拡大

「リトルプレス」編集者 

 ■アマチュア文化 底支え

 少ない部数の自主製作本の出版は「リトルプレス」と呼ばれる。そんな本作りを手助けする「しおまち書房」を2013年に設立した。

 印刷数は数十〜300冊程度がほとんどで、低予算が特徴だ。著者の思いが伝わるように編集し、これまでに詩画集や絵本、コミックエッセーなど約30冊の個性豊かな本を送り出してきた。

 「作品を本にまとめたい」「家族の思い出を形に残したい」。舞い込む依頼は様々だ。依頼主と対面して打ち合わせし、目的に沿った編集を心がける。

 たとえば14年発行の絵手紙集。亡くなった祖母が包装紙やチラシの裏、和紙などに描きためたものを親族で共有したいと、孫の女性から依頼があった。身近な紙が使われており、シワや汚れも。「暮らしの息遣いを感じる。この触感はあったほうがいい」と本にする際にあえて残し、家族写真の掲載も提案した。

 県内の動物供養碑をまとめた本の制作中には、いくつかの供養塔を見て回った。「実際に見ると本への思いが強くなる。デザインや構成の参考にもなる」

 幼い頃から本好きで、小学生の時は図書館に通い詰めた。夏休みの読書感想文の課題が3冊だったのに、10冊分書いたことも。香川大に進んでキャンパスマガジンの副編集長に。情報誌を扱う出版社や印刷会社などに勤めた。

 企業などのホームページ制作も数多く手がけてきた。そんななか、読み手が情報を取捨選択するネットと異なり、作り手の思いをより明確に伝えられる本の魅力に改めて気付いた。独立し、デザイナーと2人で本作りを進める。

 収入の大半は企業ホームページやパンフレットなどの作成だが、リトルプレスはずっと続けようと考えている。「著者の思いを形に出来たうれしさは特別。出版の敷居を低くすることで、広島発の文化発信を底支えし、アマチュアの活動を支援し続けたい」(東郷隆)

     *

 広島市南区出身。広島文化学園短期大で非常勤講師として「日本語表現」も担当。同区のエディオン蔦屋家電に手がけた本が並ぶコーナーがあるほか、同市西区横川町3丁目の「本と自由」などでも一部販売中。

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