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火曜「学ぶ」【うちら文化部】

札幌平岡高校(札幌市) 軽音楽部

写真: 拡大

写真:演奏をする札幌平岡高校の生徒たち=札幌市清田区 拡大演奏をする札幌平岡高校の生徒たち=札幌市清田区

写真:2年生の部長、筑田響生さん(前列右から7人目)が「一体感のあるバンド仲間」と言う軽音楽部員たち=札幌市清田区 拡大2年生の部長、筑田響生さん(前列右から7人目)が「一体感のあるバンド仲間」と言う軽音楽部員たち=札幌市清田区

■ロックの道、清く正しく

 「授業をサボッて(中略)寝転んでたのさ屋上で たばこのけむりとても青くて……」

 ロックミュージシャン忌野清志郎さんはかつて、そんな不良少年の青春を歌った。でも、札幌市清田区の札幌平岡高校軽音楽部のロック少年たちの印象はまるで違う。授業をサボらず、放課後は練習に励む。制服の着こなしも清潔で、廊下ですれ違うと、「こんにちは」とさわやかな笑顔で迎えてくれる。純粋に音楽を楽しむ部活動としてロックに取り組んでいる。

   ○  ▲  □

 創部12年目。顧問の田沢英貴教諭(46)は「他の部と同じように、あいさつや礼儀を守るように指導している」と話す。

 田沢教諭も学生時代はギター弾きのバンドマンだった。素人バンドの音楽番組「いかすバンド天国」を見て、音楽の道に進むことも考えたが断念。軽音楽部で生徒を育て、今では全国ツアーを行うバンドも出ている。現役の高校生には憧れの先輩。その先輩たちはそろって音楽の道は厳しいと言う。「礼儀ができていなければ、音楽の世界では相手にされない。それを分かってもらえれば」と田沢教諭。だから口うるさく言う。

 道内には、高校文化連盟(高文連)に加盟する軽音楽部がない。田沢教諭らは昨年から、道高文連への加盟をめざして意見交流会を始めた。メンバーは札幌平岸や小樽潮陵、函館ラ・サールなど道内10校の軽音楽部。どの顧問も音楽経験がある指導者だ。「冬休みには課題でオリジナル曲を作成」「曲作りのために音楽理論を教えよう」。

 学校同士が刺激し合えるよう練習試合も設けている。複数のバンドで合同ライブをする「対バン」だ。演奏終了後には、教諭や生徒たちが各バンドにアドバイスをする「サウンドクリニック」も。エレキギターやベースの音作りや、バスドラムのたたき方などときめ細かい。

   ○  ▲  □

 平岡高校は昨年、茨城県ひたちなか市での「全国高校生アマチュアバンド選手権」や韓国の音楽祭に出場。4年前には、東日本大震災の津波で音楽機材が流された宮城県気仙沼市の高校が活動に困っていると聞き、音楽機材を贈った。被災地を元気づけようと、オリジナルのCDアルバムも作成し、東北5県21校に配布した。

 また、道内に避難してきた人たちでつくる「みちのく会」への寄付もしている。副部長の渡辺萌(めばえ)さん(2年)も親戚が被災。バンドでは、みちのく会から故郷をしのぶ歌詞を提供してもらい、演奏した。これらの活動から、「人と人が音楽によって気持ちがつながることができる。軽音楽部を卒業した後も、音楽で何かを伝えることができれば」と感じている。

 昨年、札幌市の高校生が出場する大会で最優秀バンド賞を2回続けて受賞した。ところが、今年2月の大会は逃した。田沢教諭は「次は夏の全国大会に向けて励みます。まるで甲子園のようですね」。大舞台を夢見るロック少年たち。彼らの軽音楽部の形が、少しずつ見えてきた。

 (平良孝陽)

 <がっこうじまん> 札幌平岡高校

 1987年に開校した全日制・普通科の道立校。校訓は「努力・忍耐・感謝」。学校近くを札幌市清田区と厚別区を結ぶ交通量の多い幹線道路が通り、近くで生徒が亡くなる事故があった。以来、生徒会を中心に交通事故防止に努めている。その取り組みが道や市から表彰され、自転車通学する生徒と歩行者の接触事故を避ける取り組みも評価されている。

 軽音楽部以外では、書道部が道内の小中高校生が出展する「全道学校書道展」で18年連続で優秀校に選ばれた。部員以外も筆を執り、校内で毎年コンクールが開かれている。

 ◆次回は弟子屈高校のクッキング部が登場します。

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