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ラウンジ【ラウンジ】

通訳案内士 おもてなし大活躍

写真:フィリピンからのツアー客と記念撮影する毛馬内勝子さん(前列中央)=札幌市西区、白い恋人パーク 拡大フィリピンからのツアー客と記念撮影する毛馬内勝子さん(前列中央)=札幌市西区、白い恋人パーク

写真:通訳案内士を養成する研修会で講師を務める森若裕子さん=札幌市北区 拡大通訳案内士を養成する研修会で講師を務める森若裕子さん=札幌市北区

■増える外国人 出会いから見える北海道は

 北海道を訪れる外国人観光客が増える中、「通訳ガイドのプロ」と呼ばれる通訳案内士=キーワード=の活躍の場が広がっている。国家資格で、道内の登録者は今年4月現在で322人。一期一会とも言える客との触れ合いから、北海道の魅力と課題が見えるという。

■風景や料理、治安の良さ/公共施設など言語、課題

 「Fantastic!」。札幌市西区の白い恋人パークに舞う雪に、フィリピンの産婦人科医ら20人が歓声を上げた。傍らには30年を超えるベテラン通訳案内士、毛馬内(けまない)勝子さん=札幌市厚別区=が見守っていた。

 在日米軍のラジオ放送「FEN」(現AFN)を聴いて英語に興味を持ち、1984年に資格を取った。急増する東南アジアの来道客について、「南国では見られない風景やおいしい食べ物、温泉、そして治安の良さに魅力を感じているようです」と語る。案内する観光客は中高年の富裕層が多く、欧米客は歴史やアイヌ文化に興味を持ち、アジア客は買い物への関心が高い傾向があるという。

 「通訳ガイドの良しあしは初対面から15分間の印象で決まる」といい、歓迎のクリップボードを手作りし、宿泊先の設備や名所の概要などを事前に把握する。用意するメモ類は時には30枚近くにもなる。「クレームを受けて落ち込むこともあるけれど、感動を共有できる仕事に生きがいを感じる」という。

 日本政府観光局(JNTO)によると、通訳案内士の登録者は全国で約1万9千人。東京、大阪などの大都市圏に7割強が集中し、地方との格差が課題だ。アジアからの観光客増加に伴い、国は07年度に都道府県単位で通訳案内業務ができる「地域限定通訳案内士制度」を導入したが、中国語、韓国語のガイドはまだ不足している。

 道と北海道観光振興機構は昨年度から、札幌市で通訳案内士を養成する研修会を始めた。中国語の講師を務める森若裕子さん(49)=札幌市北区=は、台湾大学留学を経て08年に資格を取り、市内の女子大と高校でも中国語を教えている。

 「資格を取った年はリーマン・ショックがあり、通訳案内士の仕事は1年に1日程度。今は引き受けきれないほどで、隔世の感があります」と振り返る。マレーシアの富裕層の60代女性を案内した時、札幌について「トイレがきれいで街も安全。世界中でもこんな場所はありません」と絶賛され、地元の良さを改めて教えられたという。

 道内のホテルや土産物店では、中国人スタッフの配置などの対応が進んでいる。しかし毛馬内さんは公共施設や交通機関に課題を感じている。「訪問者には優しく親切に、地元住民には迷惑と受け取られないよう、言語対応やイラスト表記などの工夫がもっと必要なのではないでしょうか」

 (加賀元)

◆キーワード

 <通訳案内士> 報酬を得て、外国語を用いた旅行に関したガイドが認められる国家資格。通訳案内士法で業務や資格が定められている。資格取得には、観光庁が毎年行う通訳案内士試験(英語、フランス語、中国語など10カ国語の選択外国語と一般常識や口述試験など)に合格し、都道府県への登録が必要。

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