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ほっかいどうアート紀行【ほっかいどうアート紀行】

アイヌ民族を描いた早坂文嶺(松前)

写真: 拡大

写真:早坂文嶺「アイヌ絵(武者幟下絵)」(19世紀中頃、紙本着色)=余市町所蔵 拡大早坂文嶺「アイヌ絵(武者幟下絵)」(19世紀中頃、紙本着色)=余市町所蔵

 余市町の重要文化財・旧下ヨイチ運上家には、高さ3メートルに及ぶ幟(のぼり)の下絵が展示されています。江戸時代、端午の節句には、男児の成長を願い武者を描いた幟を飾る風習があったようで、この幟にも弓を持つ武者が描かれます。ただし武者とともに、アイヌ民族とおぼしき人々が描かれたものは、他に類を見ません。

 作者の早坂文嶺(1797〜1867)は、幕末に山形から松前に渡り、アイヌ民族の姿や風俗を画題にした絵巻や掛け軸を複数手がけました。江戸時代の絵の基本は、お手本そっくりに描くこと。しかしながら文嶺は、お決まりの絵に一工夫加え、独自の絵をつくりました。

 この幟は、力自慢の平安時代の英雄・源為朝が、配流先の島の住人と力比べをする、「島の為朝」と呼ばれる伝統的な画題で、葛飾北斎が、当時のベストセラー「椿説弓張月」の挿絵に描き、広く知られたおなじみの画題でした。文嶺の幟は、その島の住人を、アイヌ民族を思わせる衣装や容貌(ようぼう)に変えた、北海道版「島の為朝」図と言えます。

 (春木晶子・北海道博物館)

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