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スポーツ【2017冬季アジア札幌大会】

参加選手・競技増 開催経費、当初の2倍

写真: 拡大

■札幌市の負担37億円

 18日に一部競技が始まった。6チームによるリーグ戦のアイスホッケー女子は、2018年平昌(ピョンチャン)五輪出場を決めている日本がカザフスタンを破った。カーリングは男女の1次リーグがあり、女子のLS北見がカタールに大勝。男子のSC軽井沢クは台湾、カタールに連勝した。大会は26年札幌冬季五輪・パラリンピック招致をアピールする重要な機会だが、開催経費は当初予定の2倍に膨らみ、20年東京夏季五輪と同様の問題を抱えている。開会式は19日、札幌ドームで開かれる。

 競技は午前9時、カーリング男子の日本(SC軽井沢ク)―台湾戦で始まり、会場入り口では札幌市内の小学生が手作りした応援用の旗が配られた。観客席は半分の100人ほどしか埋まらなかったものの、市内から家族3人で訪れた会社員の佐々木豊さん(49)は「カーリングを見るのは初めて。石のぶつかる音や選手のかけ声など、テレビで見るのとは迫力が違う」と語った。

 8回目となる冬季アジア大会の札幌開催は3回目で、チケットの売り上げは目標額の1億2千万円に達した。大会組織委員会によると、札幌ドームでの開会式は全席完売。閉会式もフィギュアスケート男子フリーなどとセットとあってほぼ売れたという。

 大会前、中国と韓国が、選手・役員のメイン宿舎「アパホテル&リゾート札幌」(札幌市)の客室に南京事件などについて否定的な本が置かれていたことに反発した。だが、組織委が両国の宿泊先を変更するなどして対応。大韓体育会のユン・ギョンホ広報課長は18日、「選手たちはいい試合をするためにここに来た。今はそこに集中している」と話した。

 ただ、ジャンプ男子の葛西紀明(土屋ホーム)らノルディックスキーのトップ選手のほとんどは、今月下旬に始まる世界選手権(フィンランド)に参加するため、今大会に出場しない。また、日本勢が活躍するジャンプ女子は、そもそも大会種目にない。大会中の盛り上がりを心配する声もある。

 ■26年五輪招致へアピール

 冬季アジア大会は基本的に4年ごとに開かれてきたが、今回は6年ぶり。開催地が降雪地域に限られるほか、近年は参加選手や競技種目が増えて開催経費がかさみ、アジア・オリンピック評議会は開催地選びに苦慮した。そこで日本が引き受けた経緯がある。

 札幌市と帯広市は11年1月に立候補を表明した。その結果、日本オリンピック委員会(JOC)が20年東京五輪招致を進めるにあたり、アジアの国際オリンピック委員会(IOC)委員らから支持を得られることになったという。JOCの竹田恒和会長は「(13年9月の)20年五輪開催地決定にすごく影響があった」。

 ただ、今大会の開催経費は当初想定した03年青森大会と同程度の35億円から、倍近い68億6千万円に膨れあがった。参加人数が青森の倍の約2千人に増えたためだという。札幌市の負担は37億4千万円に上る。

 それでも、札幌市の秋元克広市長は「大会運営能力を世界に示したい」と訴える。その上で「(26年)冬季五輪・パラリンピックの招致に弾みをつけたい」と強調する。大会を成功させれば、会場を訪れるIOC委員らにアピールできる。

 だが、72年以来2回目の札幌五輪招致に成功したとしても、最大4565億円とした開催経費が膨らむ可能性がある。また、JOCは26年冬季五輪招致に慎重だ。五輪は18年冬季が平昌、20年夏季は東京、22年冬季は北京とアジア開催が続き、26年大会で札幌が選ばれるのは厳しいとの見方がある。さらに開催地が決まる予定の19年は東京五輪前年で、JOCなど関係者が招致活動に本腰を入れにくい。竹田会長は「(立候補するかどうかは)慎重に判断していきたい」と述べる。

 (武沢昌英、笠井正基、中小路徹)

 ◆キーワード

 <冬季アジア大会> アジア地域の冬季スポーツ発展を目的として、日本が提唱して1986年に始まった。第1回大会は札幌市で開かれ、スキーやスケートなどの競技に7カ国・地域から選手・役員計430人が参加した。参加国・地域は増加傾向で、札幌市とスピードスケート会場の帯広市で行われる第8回大会は過去最多の32カ国・地域から選手・役員計約2千人が参加する。札幌市での開催は第1回、第2回(90年)に続き3回目で、同一都市では過去最多。これまで日本の他に中国、韓国、カザフスタンで行われている。

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