メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

09月20日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

スポーツ【2017冬季アジア札幌大会】

視線は平昌 スマイルジャパン・小野粧子

写真: 拡大

写真:韓国戦に勝ち、観客にあいさつする小野=20日、北村玲奈撮影 拡大韓国戦に勝ち、観客にあいさつする小野=20日、北村玲奈撮影

写真:韓国戦の第3ピリオドでパックを奪う小野(左)=20日、北村玲奈撮影 拡大韓国戦の第3ピリオドでパックを奪う小野(左)=20日、北村玲奈撮影

■最年長、「結果残す」

 来年の平昌(ピョンチャン)五輪に日本勢第1号の出場を決めたアイスホッケー女子「スマイルジャパン」。チーム最年長の小野粧子(35)=フォワード=は自身初となる五輪での出場を目指し、「アジア大会で結果を残す」とゴールを追い求めている。

■一度は五輪断念、復帰果たす

 20日に対戦した韓国は、平昌五輪でも対戦が決まっている。激しいプレッシャーにチームのリズムが乱されたが、第3ピリオドに小野がミドルシュートを放ち、勝利を決定づける3点目を挙げた。

 ゴールが決まると、選手たちは円陣を組んで「ペコリ」とお辞儀をする。会場の月寒体育館(札幌市豊平区)に詰めかけた約1200人の観客も大きな拍手で祝福した。小野にとっては初戦のカザフスタン戦に続く2試合連続得点。試合後、「悪いムードを変えたかった」と冷静に振り返った。

 旭川市生まれの小野は、兄の姿を見て5歳でアイスホッケーを始めた。社会人チームの西武で活躍して日本代表に選ばれたが、ソルトレーク、トリノ、バンクーバーの五輪は予選で敗れて出場できなかった。

 2008年、元男子アイスホッケー日本代表の豊さん(42)と結婚した。清水町に移り住み、そば店に勤めながら、豊さんがコーチを務める地元のクラブ「フルタイムシステム御影グレッズ」に入った。

 「現役はあと1〜2年でやめようか」と思っていたが、中学生や高校生、大学生たちとプレーする中で「この子たちが将来の日本代表になれる環境をつくりたい」との思いが強くなった。アイスホッケーを学び直し、視野が広がったという。

 14年のソチ五輪。テレビの向こうで戦うかつての仲間たちを見て、じっとしていられなかった。「あの輪の中に入って戦いたい。もう1回チャレンジできるんじゃないか」。15年に代表復帰を果たし、チームの後輩の近藤真衣(24)も続いた。

 清水町は昨夏、台風10号による水害に襲われた。小野の自宅は一部浸水し、練習ができない日もあった。それでも「地元にいいニュースを届けたい」と、五輪最終予選で2得点を決める活躍を見せ、五輪切符を引き寄せた。古河電工の元選手で、娘が小野と同じチームに所属する太田博樹さん(47)は「五輪出場を一度あきらめた後に立ち上がってきた。とにかく気持ちが強く、チームも短期間に強くしてくれた」とたたえる。

 21日の香港戦もゴールを決めた。月寒体育館のリンクサイドで小野は言った。「チームの目標は、アジア大会で初の金メダル。そして自分のポジションを確立するために、一つ一つ結果にこだわる」。その目は平昌のリンクを見据えていた。

 (大久保泰)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ