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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

日常に役立つ理学療法紹介 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 これまで私は理学療法士として、スポーツ選手のリハビリテーションやコンディショニングに多く関わってきました。

 私自身は小学校から高校までアルペンスキー競技をしてきて、自分がけがをしたり、周りの選手がけがから復帰できずに引退していく姿を何度も見たりしてきました。こうした経験から「選手たちが必ず競技に復帰できるようサポートしていきたい」と、理学療法の道に入りました。

 理学療法とは「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動や電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えること」と法律では定義されています。少し言い換えると、病気やけが、障害などのある方々に対して、運動機能の維持や改善を目的に運動、温熱や寒冷刺激、電気などを用いる治療のことです。そのため医療行為として医師の指示に基づいて実施されます。

 養成校数の増加もあって、現在理学療法士の数は国内で10万人以上います。働くフィールドも医療機関や介護・福祉施設、企業や行政、教育機関、スポーツチームなどと多様化してきています。

 一方で、以前道内在住の大学生を対象に理学療法士の認知度を調べた研究では、半数以上が「知らない」と答えました。その結果に驚くとともに、私たちが理学療法士として活動していくためにも、改めて社会で認知してもらう必要性を感じました。

 理学療法は従来、社会や日常生活への復帰を目指して実施されています。一方、スポーツ分野の理学療法では、スポーツへの復帰が基本とされます。投げる、走る、跳ぶといったスポーツ特有の競技特性を考慮した運動機能の獲得が重要です。また、けがに対する治療だけでなく、大会にベストの状態で挑めるよう、スポーツ現場ではけがの予防や再発予防に積極的に取り組んでいます。

 特にスポーツ選手のけが予防への取り組みは、高齢者の健康な身体づくりにおいても参考になることがとても多いと思っています。そのため、ここでは皆さんの日々の暮らしに少しでも役立てていただけたらと思い、効果的な運動や物理療法を中心に、最新の知見を交えて紹介していきたいと考えています。

 これからどうぞよろしくお願い致します。

     ◇

 さむかわ・みな 北大大学院保健科学研究院准教授 1969年小樽市生まれ。札幌医大大学院保健医療学研究科修了。理学療法学博士。整形外科勤務などを経て2013年から現職。03年にモーグル日本チームのトレーナーに就任し、トリノ以降の3冬季五輪で日本選手をサポート。リオデジャネイロ五輪では日本選手団本部のトレーナーを務めた。

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