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水曜「働く・暮らす」【トップに聞く】

テンフードサービス・西田治社長

写真:西田治社長 拡大西田治社長

写真:創業の地・狸小路商店街にある「みよしの」=札幌市中央区 拡大創業の地・狸小路商店街にある「みよしの」=札幌市中央区

■五輪控え20年までに東京出店

●テンフードサービス・西田治社長(51)

 ――東京進出を考えているそうですね。

 「東京五輪がある2020年までに、ギョーザとカレーの店『みよしの』を都内に3〜5店舗、出す考えです。札幌の狸小路(たぬきこうじ)やススキノにあるような十数席の店を、羽田空港からアクセスの良い路線の駅の近くに出そうと考えています」

 ――老舗のローカルチェーンが、どうしていま、東京進出なのでしょうか。

 「札幌都心部の賃料は首都圏とあまり変わらない水準です。物価も大きくは変わらない。自分が60歳になる前に東京で勝負しよう、と考えました。関東に住む道産子はもちろん、北海道を訪れたことがある人たちにも食べてほしいと思っています」

 「実は30年ほど前に埼玉県の所沢市や春日部市に進出しましたが、うまくいきませんでした。当時、首都圏と北海道は時間的にも心理的にも大きく離れていた。ですが近年、格安航空会社(LCC)の成長で、気軽に出張や旅行で往来できるようになり、距離は縮まりましたから」

 ――外食産業の競争は札幌より激しいです。

 「3月に、東京・新宿の伊勢丹新宿店の北海道物産展で、初めて東京へ出店しました。カニやウニといった高級食材が並ぶなか、我々のギョーザやカレーに長蛇の列ができました。京都物産展なども同じ傾向と聞きますが、高価格帯と低価格帯、消費の二極化が進んでいると感じます」

 「東京はいま、五輪に向けた再開発ラッシュに沸いています。ですが五輪終了後、必ず景気の波が来る。その際、私たちのような日常使いの店に商機が来ると考えています」

 ――看板商品のギョーザでは、道内にも本州の大手資本が進出していますね。

 「よく聞かれるのですが、他社のギョーザチェーンとは競合しないと思っています。我々は『ギョーザをメインとしたカレー屋』、他チェーンは『ギョーザをメインとした大衆中華』ですから」

 ――店を多く構える札幌も、今後は人口が減っていきます。

 「流動人口を取るチャレンジを続けなければいけません。『魚釣りは、魚がいるところでやらなければならない』という、ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長から以前聞いたお話が印象に残っていました。東京進出は次の好機を捉えるための布石です」

 「北海道は『食の宝庫』とよく言われますが、肝心の飲食業の社会的地位は、建設業などと比べて高くはないと感じています。会社を成長させ、地位を向上させたいと考えています」

 (聞き手・上地兼太郎)

    *

 にしだ・おさむ 51歳 1965年根室市生まれ。北海学園大卒業後、旧・北海道拓殖銀行に入行。96年に義父が現・会長を務めるテンフードサービス(札幌市東区)に入社。2005年から現職。

 ■ギョーザとカレーが看板

 テンフードサービスは昭和初期、札幌・狸小路商店街に大衆食堂として開業したのが始まり。1967年に札幌市でギョーザ店「みよしの」1号店を開き、77年にはもう一つの看板商品であるカレーを売り出した。88年にはスーパーなど小売店向けにチルドタイプのギョーザを開発。2004年には、そば店「信州庵(しんしゅうあん)」もオープンさせた。現在は、札幌を中心に旭川や苫小牧で「みよしの」を25店舗、「信州庵」を8店舗経営している。昨秋にはタイであった北海道物産展にも初出展した。17年2月期の売上高は24億円。

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