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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

帯広の中田食品「枝豆ころころ」

写真:「枝豆ころころ」を手にする貴戸武利社長=帯広市 拡大「枝豆ころころ」を手にする貴戸武利社長=帯広市

■濃厚な豆腐に不思議食感をプラス

 カップ入りで、プリンかヨーグルトのように手軽に食べられる「枝豆ころころ」。十勝産大豆にこだわる豆腐メーカーが、昨年4月に売り出した新食感の自信作だ。

 たっぷりの大豆から作った絹ごし豆腐に、薄い塩味でゆでた枝豆を混ぜカップにした。簡単に出来そうな気もするが、製造販売する帯広市の中田食品の貴戸武利社長(41)は「豆腐と枝豆は元は同じでも、相性が悪くてすぐに分離するんです」と言う。

 枝豆をゆでる際の塩分量を約1年かけ試行錯誤。口に入れると、なめらかで味の濃い豆腐と、やや塩味の枝豆が混ざり合った不思議な食感になる「最適値」を見つけた。1カップ当たり、約63キロカロリーで、「総菜、酒のつまみはもちろん、低カロリーのおやつとしてもいいですよ」と貴戸社長。

 貴戸さんの父で先代の武司さん(66)は、豆腐の燻製(くんせい)「とうふくん」などのアイデア商品を生み出してきた。枝豆入りの木綿豆腐を販売したこともあったが、崩れやすかったことなどから、3年ほどで販売をやめたという。

 貴戸さんは岩手県内の大学で食品栄養学を学んだ後、関東の食品会社を経て2013年に家業を継いだ。3年後、当時は珍しかったカップ入りの豆腐を販売。父譲りのチャレンジ精神と探究心で、枝豆入り木綿豆腐をリニューアルしたのが「枝豆ころころ」だ。販売開始後、首都圏の北海道物産展で人気を集め、初年度で約3万個が売れたという。

 かつて、どこの町にも豆腐屋があり、店先でできたての豆腐を買い求めることができたが、今や、その数も激減。豆腐はスーパーの目玉商品となり、価格競争も厳しい。

 貴戸社長は「いずれ、白い豆腐だけではたちゆかなくなる。十勝産の豆腐にこだわり、様々なアイデアと合体させて発信していくことが、豆腐メーカーの生き残る道だと思う」と話している。

(池田敏行)

     ◇

 中田食品はこんにゃく製造業者として1965年に創業。豆腐は89年から製造を始めた。2011年に同社と帯広畜産大などが共同開発した「とうふくん」が「第6回モノづくり連携大賞」(日刊工業新聞社主催)の特別賞を受賞した。

 「枝豆ころころ」は1カップ90gの2個入りで198円(税別・希望小売価格)。一部スーパーなどで販売している。問い合わせは同社(0155・37・3501)へ。

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