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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

乳幼児の誤飲、気をつけて 高橋豊

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

●KKR札幌医療センター・小児科特任部長 高橋豊

 ハイハイを始めた赤ちゃんから2〜3歳までの幼児は、目にするものすべてが珍しく、口に入れてその性質を知ろうとする。そのためとんでもないものをのみ込んだり、吸い込んだりする。

 本来のみ込まない物(硬貨、電池、たばこ、家庭用化学製品、石油、薬など)を誤ってのんでしまうのを「誤飲」、普通なら食道に送り込まれるはずの食物などが誤って気管に入ってしまうのを「誤嚥(ごえん)」という。

 乳幼児が誤嚥して窒息を起こす食べ物は、ナッツ類、ブドウ、ミニトマト、もちなど様々だ。こんにゃくゼリーも一時期問題となった。最も多いのがピーナツなどのナッツ類で、3歳以下のお子さんには食べさせてはいけない。

 口に物を入れたまま、走ったり笑ったりすると、息を吸い込む拍子に気管に入る恐れがあり要注意だ。窒息した場合は、むやみに指を奥まで入れると逆に押し込んでしまう可能性がある。1歳以下の赤ちゃんは、ひざの上に逆さにおいて、背中を手のひらでたたいて吐かせた方がよい。

 誤飲事故の最多はたばこで、約半数を占める。顔色が青白くなり、よだれや冷や汗が出たり、元気がなくなったりといった症状が現れる。

 たばこ1本が致死量だが、多くは吐いてしまうので、我が国で死亡例の報告はない。2センチ以上食べた時やたばこが漬かった液をのんだ時は、医療機関を受診した方が良い。2センチ未満ならば、症状がなければ家庭で観察してよい。

 ボタン電池の誤飲も注意が必要だ。電力が残っていると、早期に粘膜損傷をきたすことがある。食道内にあれば直ちに、胃内にある場合も特にリチウム電池の場合は、急いで取り出す必要がある。

 誤飲した時に、吐かせたり牛乳や水を飲ませたりするのは応急処置としてしがちだが、無理に吐かせた場合、気管に入ることがある。特に石油製品では危険だ。牛乳や水を飲ませるのも、たばこ、石油製品ではしてはいけない。

 2歳過ぎにはなんでも口に入れることはなくなるが、医薬品などをお菓子と思ってのみ込むことがある。おばあちゃんの血圧の薬、睡眠薬など様々だ。誤飲した場合の対応方法は、日本中毒情報センターの「中毒110番」に問い合わせるとよい。

 子どもがハイハイを始めたら、子どもの口に入りそうなもの、子どもが興味を示しそうなものは、手の届かない所に片付ける手間を惜しまないようにしてほしい。 

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