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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

バランス機能を保つ訓練を 寒川美奈

写真: 拡大

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写真: <イラスト・佐藤博美> 拡大 <イラスト・佐藤博美>

●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 スキージャンプという競技は、風の向きや強さ、雪質などの微妙な変化に対して、体の筋肉を繊細に働かせ、手足を動かしバランスをとりながら、空中での飛型や距離を競うスポーツです。このように、スポーツではバランス能力が大切とされています。

 一方、ケガや加齢などの影響によって、体のバランス能力というのは低下しがちです。この体のバランスというのは、実際何を意味しているのでしょうか。

 体のバランスとは、姿勢を保つ能力として知られています。関節周囲からの情報や、目、耳の奥にある前庭系からの情報などによって、空間で姿勢や体が「動くよ」「動いたよ」と感知し、釣り合いをとろうとしているのです。

 捻挫などケガをするとバランスが悪くなるのは、関節の周囲の変化を感知する受容器を損傷してしまうことで、入力が得られにくくなるためです。

 バランスの取り方は、加齢とともに変化していくともいわれています。一般的に若い人たちは足の裏や足関節でバランスをとる傾向がある一方で、加齢とともに股関節でバランスをとりやすくなっていくことも、最近の研究でわかってきました。

 足の裏や足関節でバランスをとる場合、その上にある体の揺れは小さいです。一方、股関節でバランスをとるようになると、揺れ幅も大きくなり、戻すことが大変になってしまうのがわかるでしょう。つまり逆振り子のような状態です。

 バランス機能の向上を目的としたリハビリテーションでは、まず静止した状態から座る、立つ、歩くなど動いた時のバランスを中心に、患者さんの機能を評価しています。一方でバランス機能を高めたい時には、まずは座ったまま、立ったままでバランスを保つところから始め、徐々に動きを取り入れていくことが大切です。

 日頃から「転びやすい」「バランスが落ちてきたな」と感じる場合には、外からの刺激による体の動きを感知して、それを立て直すようなトレーニングが効果的です。日々行っている動作にバランストレーニングを取り入れることで、継続しやすくもなります。

 例えば、歯みがきの際に片足または両足で立って、時には目を閉じて、バランスを保ちながらしてみてはいかがでしょうか。この時、足の裏でバランスをとるようにしてみると、より効果的です。

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