メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

10月17日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

水曜「働く・暮らす」【トップに聞く】

ソメスサドル・染谷昇社長

写真:ソメスサドルの染谷昇社長=砂川市 拡大ソメスサドルの染谷昇社長=砂川市

写真:ソメスサドル製の馬具を愛用しているという武豊騎手のサイン入り馬具が飾られている=砂川市 拡大ソメスサドル製の馬具を愛用しているという武豊騎手のサイン入り馬具が飾られている=砂川市

■手作り革製品、銀座店で勝負

●ソメスサドル・染谷昇社長(65)

 ――4月に東京・銀座に開業した複合商業ビル「GINZA SIX」で5店目となる直営店をオープンしました。

 「2006年の東京・青山店の出店から、首都圏で出店にふさわしい場所を考えていました。中でも銀座は世界のスーパーブランドがひしめきあう特別な場所で、どこよりも競争が激しく、ごまかしのきかないエリア。そういう場所で評価を得られるお店をしたいという強い思いがありました。『日本の皮革製品メーカーの代表だから』とテナントに選ばれた理由を聞き、責任を感じています」

 ――手応えはどうですか。

 「4月と5月の売り上げは販売計画を大幅に上回って順調です。銀座店では単純に単価の高いものを並べるのではなく、出店に際してオリジナル性あふれた新商品を開発しました。銀座にふさわしい商品とは何ぞやということを懸命に考えた結果です」

 ――もともとは馬具を作っていた会社ですね。

 「1977年に馬具の本場ドイツのフランクフルトであった馬具の見本市に出店し、衝撃を受けました。グッチやエルメスなどの世界の押しも押されもせぬ革製品のブランドにじかに触れたのが、『よし、この世界を極めてみよう』と決断する大きな転換点になりました」

 「90年代に革製品が馬具を逆転し、今は7割が革製品、3割が馬具です。効率性を考えるとどうしても革製品中心になりますが、日本で唯一の馬具メーカーであり、創業の馬具のイズムは消してはいけません」

 ――進出から11年。東京の拠点をどう位置づけていますか。

 「馬具を作る技術だけでは事業は継承できません。北海道だけで製造業を成立させるのも難しく、マーケットと融合を進めないといけません。営業の拠点に加え、情報や商品に使う革の調達も、やはり東京が中心になるんです」

 ――本社と製造の拠点は今も砂川ですね。

 「歌志内、砂川は発祥の地。雇用を創出し、ここから発信する意義をいつも感じています。手作りでクオリティー重視なので、職人は自前で育てていく。ものづくりに充実感を感じてもらえるようにしたいですね」

 ――海外出店の計画はありますか。

 「銀座店が登竜門になります。本場の欧州ではどんな仕掛けをすれば認めてもらえるかが今後のテーマ。同じものを作っても太刀打ちできないので、メイド・イン・ジャパンと言わしめる和のテイストが求められるんだと思います。評価を得られるものづくりでブランド力を高めていきます」(聞き手・坂東慎一郎)

     *

 そめや・のぼる 65歳 1951年歌志内市生まれ。中央大商学部卒業後の76年、前身の「オリエントレザー」に入り、東京を拠点に販路拡大に取り組む。その後、道外初の直営店となる東京・青山店(港区)の開設に関わり、2009年から現職。

■武豊騎手らも馬具愛用

 前身の馬具メーカー「オリエントレザー」は、1964年に産炭地振興事業の一環として歌志内市で創業。農耕馬の馬具職人を道内から募った。武豊氏やミルコ・デムーロ氏など馬具を愛用する騎手は多く、宮内庁にも馬車具一式を納入している。革製品に力を入れるにあたり、85年に社名をフランス語の「sommet」(頂点)と英語の「saddle」(鞍〈くら〉)を組み合わせた「ソメスサドル」に変更。北海道洞爺湖サミットでは同社のバッグが各国首脳に記念品として贈られた。札幌や東京など全国5店舗の直営店を展開する。

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ