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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

アイシングは20分メドに 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 もうすぐ札幌では、北海道マラソンが開催されます。国内の数あるレースの中でも厳しい暑熱環境で行われるため、レース終了後には多くの選手がアイシングで身体を冷やす光景を目にします。

 アイシングは「氷を使って冷やすこと」。スポーツをした後、熱や痛み、腫れがある時などによくされています。

 目的は冷やしている部分の血流低下です。特にケガをした時には、患部への血流増加をなるべく抑えるようにすることが大切です。

 圧迫を加えることで効果が高まります。また、使う氷はカチカチに固い氷よりは溶けかかった氷の方がより効果的です。特に冷やしたい部分にはできるだけ密着させるようにするため、氷のうやポリ袋の中に空気を入れないようにして下さい。

 アイシングによって、血管を収縮させて血流を低下させます。しかし、20分以上冷やし続けることで、反作用的に血管が再び拡張して、血流を増加させてしまうこともわかってきました。そのため、実施する時間は20分以内にして下さい。冷やしている場所の感覚がなくなった場合も、それ以上はしないようにしましょう。

 ケガをした時の応急処置では、痛みや腫れなどがある場合、患部への血流をなるべく抑えるために、安静(rest)にするとともに、アイシング(icing)と圧迫(compression)をしながら患部を高くする(elevation)いわゆる「RICE処置」が効果的です。特にケガをした直後から原則48時間実施するとよいと勧められてきました。

 研究が進むにつれ、このRICE処置に患部の保護(protection)を加えた「PRICE処置」として勧められるようになりました。そして最近では、安静にするよりは、コラーゲン線維からなる靱帯(じんたい)や筋肉、腱(けん)などは、患部を早期から適切に動かしたり負荷をかけたりした方が治癒には有効であることもわかってきました。

 そこで、患部の保護と、適切な負荷(optimal loading)、アイシング、患部の圧迫、持ち上げることを合わせた「POLICE処置」へと変えていこうという動きがあります。研究の発展とともにケガの初期対応も変わってきています。

 肩こりや腰痛など筋肉の使いすぎで起こる痛みやこりは、普段温めることが多いと思いますが、ぜひアイシングも試してみて下さい。

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