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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

ぜんそく、この時期ご注意を 高橋豊

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

●KKR札幌医療センター・小児科特任部長 高橋豊

 ぜんそくは、悪化しやすい季節と時間がある。

 夏は比較的発作が起きにくい。実家に帰省していて仏壇でお線香をたいていたとか、花火をしたとか、限られた誘因でしか起こらないようだ。寒い冬はいかにも起こしそうだが、本道のようにとびきり寒い地域でも、雪が積もる頃はむしろ発作は少なくなり、インフルエンザにでもかからなければ落ち着いていることが多い。

 ぜんそく発作は季節の変わり目に起こしやすい。9月、10月が最も多く、4月、5月が続く。欧米でも9月は発作が多く、新入学の時期なのでそこでカゼが流行するのが大きな要因ではないか、という説がある。カゼウイルスの代表であるライノウイルスは、発作の誘因としてはよく知られたものだ。しかし日本では入学時期ではなく、違った要因があることになる。

 秋になると、ぜんそく発作を起こしたこどもたちが次々に受診してくる日がある。昼は比較的温かく、夜になると急に気温が下がったり、台風が近づいて気圧が変動したりするといった気候の要因が大きいと考えられる。

 時間帯については、日中よりも夜半から明け方に起こりやすい。未明に発作を起こし苦しい思いをしたが、病院の開く時間を待ちかねて受診した時には呼吸が楽になっていたといった患者さんも、しばしばいる。

 夜の気温低下や自律神経の働き、副腎皮質ホルモンの分泌低下などが関係している。交感神経は気管支を拡張させる働きがある(発作の治療で使う気管支拡張薬は「交感神経刺激薬」というものだ)。だが、夜間には副交感神経の働きが強くなり、気管支が収縮する。日中ぜんそく症状が出た場合は、持参の発作薬の使用や、夜の悪化に備えた早めの受診も必要だ。

 ぜんそくは、気管でアレルギー性炎症が起こっているために、過敏な状態になっている。そのため種々の刺激で悪化するが、これからの季節は、発作を起こす刺激が多くなるということだ。

 ぜんそくは、気道炎症を抑える薬を予防的に使うことでコントロールできるようになった。乳幼児は別として、適切な予防薬を継続している年長児が入院することはまれになった。

 夏の間、しばらく症状が落ち着いていたために薬の使用がおろそかになってしまうことも多い。この時期は、改めて気を引き締めて予防することが大事だ。

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