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水曜「働く・暮らす」【トップに聞く】

土屋HD創業者会長・土屋公三さん

写真:土屋HD創業者会長・土屋公三さん 拡大土屋HD創業者会長・土屋公三さん

写真:スキー部に所属する葛西紀明選手。同社の知名度アップ以外の効果も大きいという 拡大スキー部に所属する葛西紀明選手。同社の知名度アップ以外の効果も大きいという

■目標、会社以外に個人・家庭にも

●土屋HD創業者会長・土屋公三さん(76)

 ――北海道地盤の住宅大手を率いる一方、独自に開発した社員教育法を社外の経営者や従業員向けにも研修しているそうですね。

 「個人・家庭・会社の三つの『K』と、目標(Mark)・管理(Management)・意欲(Motivation)の三つの『M』にちなんで名付けた『3KMプログラム』です。これまで1300社超の企業で社員教育に導入されました。早稲田大学で公開講座もやっています」

 ――どんな内容ですか。

 「まず、古今東西の成功事例から共通する『ものの見方や考え方』を学びます。その後、個人・家庭・会社のそれぞれで目標を持ち、それらを管理し、実現に向けた意欲を引き出すことを目指します。『今年は何々を成し遂げる』との目標を1年に10項目ずつ挙げ、それを毎年修正していきます」

 ――会社以外に個人や家庭でも目標を設ける意味とは何でしょう。

 「儒教に『修身斉家、治国平天下』との言葉があります。自分の身を修め、家庭を整えたうえで、国を治めるべきだという意味です。会社一辺倒ではなく、個人と家庭とのバランスもうまく取ってこそ、良い仕事ができるとの考えです。『働き方改革』が盛んに言われますが、ただ勤務時間を短くするのではなく、それで生まれた自由時間をどう生かすのかが、より求められていくと考えます」

 ――どうして社員教育を重視するのですか。

 「バブル崩壊後、道内景気は、北海道拓殖銀行の破綻(はたん)やリーマン・ショックで落ち込み、住宅メーカーなどの倒産が相次ぎました。苦しい時期をなんとか乗り切ることができ、私がいなくなった後も何か残るものを、と考えたのです」

 ――土屋ホームは、スキー部の葛西紀明選手による宣伝効果が大きいです。社内への影響はどうですか。

 「彼のように世界のトップで競い続けるには、『自分の道を徹底して極める』という、強烈な目標意識が欠かせません。同じように誰でもができるわけではありませんが、彼がいることで、社員も含めて誰もが大いに励まされています」

 ――福祉住宅の充実にも尽力されています。

 「娘が障害を持って生まれてきました。日本は高齢化が進み、介護や医療を必要とする人が増えていきます。バリアフリーなどの福祉住宅の建設を支援する財団を作ったのも、安全・安心・快適に暮らせる住環境を整えるべきだと考えたからです。財団からの助成金は25年間で6千万円を超えました。すべての人が生きがいをもって生活できる社会づくりが目標です」

 (聞き手・上地兼太郎)

    *

 つちや・こうぞう 76歳 1941年札幌市生まれ。札幌啓北商高卒業後、不動産会社勤務などを経て69年に土屋商事(現・土屋ホールディングス)を創業。89年には「ノーマライゼーション住宅財団」を設立した。2008年に黄綬褒章を受章。

 ■「レジェンド」ら所属

 土屋ホールディングス(HD)は、1982年に土屋商事から土屋ホームに商号を変更した。北国の厳しい冬を乗り切る工夫をこらした住宅「ザ・サッポロ」が、84年に全国省エネルギー住宅コンクールで最優秀の建設大臣賞を受けて広まった。96年に東証2部へ上場し、2008年にHD制に移行。16年10月期の売上高は248億円。

 01年創設のスキー部「チーム土屋」にはジャンプワールドカップ最年長優勝を誇る「レジェンド」葛西紀明選手を筆頭に伊藤有希選手ら強豪選手が所属する。

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