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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

札幌・美園の美容院店長考案「みそシャン」

写真: 拡大

写真:「みそシャン」を手にする松浦順司さん 拡大「みそシャン」を手にする松浦順司さん

写真:20本の「みそシャン」が並ぶ美園駅の自動販売機 拡大20本の「みそシャン」が並ぶ美園駅の自動販売機

■シャンプーで髪に優しさ 街に活力

 札幌市豊平区の地下鉄東豊線美園駅。改札を出たすぐ近くに、一風変わった自動販売機がある。売られているのはシャンプーだ。

 商品は「美園マテリアルシャンプー 凜(りん)」という。地名入りのご当地シャンプーには、美園を愛する1人の美容師の思いが詰まっている。

 自販機を設置したのは、駅から徒歩10分の美容院「ジェイフラッグヘアデザイン」。店長の松浦順司さん(40)が、「本当にいいものを手軽に手に使ってもらいたい」と2010年にオリジナルのシャンプーを考案した。淡い琥珀色で、道産のサケや昆布から抽出した天然由来の成分を使った。美園の中心部を通るリンゴ並木をイメージして、リンゴエキスも配合。顔も洗えるほど髪に優しい使い心地にとことんこだわった。

 地元の人の往来の多い場所で知ってもらおうと、昨年12月に自販機を設置。「みそシャン」という宣伝のPOPをつけ、容量200ミリリットル(1本千円)のボトルを2列にずらっと20本並べたところ、宣伝効果は抜群だった。これまで店内で売れたのは約2500本だが、「エキナカシャンプー」は千本以上も売れた。

 シャンプーを作ろうと考えたのは、美容院に来る子どもたちの「美園にはなにもない」という会話がきっかけだった。松浦さんは函館で生まれ育った。周囲の大人たちがスルメイカや塩ラーメンなどの名産の話題で、地元を自慢している姿が誇らしかった。

 独立し初めて店を開いた美園は、札幌中心部に近い住宅街で人口は増加傾向だが、大人が地域のためにできることがまだあるのではと感じてきた。美容師の仕事を生かし、人を美しくしながら街おこしができないか――。たどり着いたのがみそシャンだった。

 「僕1人で始めた取り組みが、どこまで広がっていけるか。美園の大人たちの力の見せどころだと思う」。髪と街を思う美容師の挑戦は始まったばかりだ。

 (弓長理佳)

     ◇

 ジェイフラッグヘアデザインは、松浦さんが2007年に開業。「美園マテリアルシャンプー 凜」(200ミリリットル)は美園駅の自動販売機のほか、店内と通販で購入できる。多くの人に美園を訪れてもらおうと、価格は自販機と店内が千円だが、通販は3024円。10月には、さっぱりした使い心地の新商品「美園シャンプー黒chan」(150ミリリットル)を店頭価格千円(いずれも税込み)で販売する予定。

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