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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

高齢化社会、リケジョのススメ 美馬のゆり

写真: 拡大

■公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 1950年は、12人の20〜64歳の人が65歳以上の高齢者1人を支える「胴上げ型」の時代でした。ところが現在は2人が1人を支える「騎馬戦型」の時代で、1人が1人を支える「肩車型」の時代もすぐそこに来ています。

 世界では、情報技術が進み、人工知能やロボットに様々な仕事が置き換わっていく中で、分析的に考え、問題を解決していく力、新しい仕組みを作り出していく人が必要とされています。小学生、中高生がどのような教育を受け社会に出ていくかは、私たちみんなの問題です。

  □  ■  □

 先日、女子中高生の保護者や学校の先生が対象の進学相談会に出席しました。ある先生は「女子が理系に進学すると就職の間口が狭くなる。文系ならどんな会社でも受付や事務の仕事がある」と話しました。「資格が取れる短大の方が就職に有利だ」という保護者の意見もありました。

 35カ国が加盟するOECD(経済協力開発機構)の調査報告書では、21世紀を生きる子どもたちに高等教育、その中でも特に理系への進学の必要性を訴えています。収入の高い仕事に就けることで、良質の食品や医薬品を選ぶようになる。特に女子の場合、家族の健康や子どもの教育へ配慮することから、次世代にも影響するとしています。

 大学は、自主的に入学し、「学問」する場です。「学」んで「問う」こと。知識の量を増やすだけが目的ではありません。能動的に、教員とともに問題を探求していきます。その過程において特に理系では、分析的思考や論理的思考も培われます。これからの時代、研究者、技術者だけでなく、農業者や漁業者、産業やサービスに従事する人たちにとってもこの力は有効です。

 日本では、家庭の事情で1人しか大学に進学させられない場合、女子より男子を行かせる傾向がありました。現在の進学状況は、北海道の4年制大学への進学率は男子42%、女子32%、東京都は男子62%、女子65%でした。

  □  ■  □

 OECDの調査では、日本の女子の大学進学率は他国に比べ高いにもかかわらず、職場での地位は低く、男性より低賃金で働いているという、極めて珍しい国となっています。大学を出ていても、それにふさわしい活躍をしていない、その能力に合った仕事をしていないということです。

 なぜこのような状況になっているのでしょうか。少子高齢化が急激に進んでいく中、この状況を認識し、その原因を探り、課題解決に向け、何ができるかを考える。未来は、私たち一人ひとりの手にかかっています。

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