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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

体幹鍛える、赤ちゃんお手本 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 赤ちゃんは、生まれてからの1年で、脳の発達とともにいろいろなことができるようになっていきます。まず3カ月ほどで寝返りし、その後起き上がり、お座り、ハイハイ、つかまり立ちを経て、大体1歳ごろから歩けるようになります。これらの発達は脳にプログラミングされているとされます。

 大人になると、加齢や病気、ケガなどにより、これらの動作ができなくなってしまうこともあります。脳卒中のような脳の損傷など、脳から神経、筋へと伝わっていく過程で問題が生じてしまうこともあります。

 そのような時、リハビリテーションではどの動作が、なぜできないのかを評価・分析し、それらの結果をもとに運動や日常生活への指導をしています。例えば、寝たきりの方にはまず寝返り、起き上がり、座位、立位、歩行というように、赤ちゃんの発達と同じ過程で運動を段階的に訓練していきます。

 興味深いのは、赤ちゃんはこれらの一連の運動を誰からも教えられることなく、発達の過程で、ある一定のパターンで習得していくということです。そしてこれらの赤ちゃんの動きは、無駄がなく理想的とも考えられており、その後の環境や生活習慣、加齢などの影響を受け、姿勢や運動にも変化を生じると考えられています。

 例えば、寝返り動作は、おなか回りの筋肉が働いていないとできません。また、赤ちゃんが手でおもちゃをとる時には、おなか回りの筋肉を働かせ、体幹を円柱のようにまっすぐ安定化(固く)することで、手を挙げておもちゃをつかむことができるようになります。

 これらの筋肉は、体幹深部(コア)にあって体幹安定化と関係しています。このため、これらの筋肉の強化はコア(英語で深部という意味です)トレーニングとよばれています。ハイハイ動作も、体幹深部の筋肉を働かせることで、手足を動かし自由に移動できるようになるのです。

 最近では、錦織圭さんや室伏広治さんなど、多くのスポーツ選手がこのようなトレーニングを取り入れていると言われています。テレビなどでは「赤ちゃんトレーニング」などと紹介されるようになってきました。

 スポーツでの投げる、打つといった動作もまた、体幹を安定化させることで、体からの投げる力をよりボールに伝えることができるようになるのです。

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