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レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

しまくま堂

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■別荘の離れ 今や雑貨店

 南区の簾舞は、都心部から定山渓温泉へ向かう石山通(国道230号)沿いに広がる。なかでも藤野との境界線にあたる豊平川沿いのエリアは、果樹園が多いだけあって、気候温暖でさわやかな風が吹き、都心部より空気がおいしく感じられる。

 雑貨店「しまくま堂」は、札幌では最古の木造建築といわれる「旧簾舞通行屋」にほど近い、木造2階建ての一軒家。店主の金野抄織さん(45)によると、「80年ほど前、別荘の離れとして造られたらしいです」。

 金野さんは、隣接する別荘の母屋が借り手を募集しているのを知り、8年前にパートナーと居を構えた。そして2014年、空き家となったこの建物を再利用して雑貨店を開く。店名は、2匹の看板猫「しま」と「くま」から命名したという。

 しっくいの白壁を生かした1階には、独特な色彩が美しいロシア、東欧の雑貨を中心に、ハンドクラフトや布地、民芸品などが並ぶ。また、2階はネット販売の商品を撮影するスペースに使われ、一軒家を丸ごと使いこなす。定休日は月・火曜(仕入れなどで休業の場合も)だが、11月末から3月までは冬期休業に入るのでご注意を。

 自然の風合いがすてきな下見板張りの外壁と屋根のすき間には、エゾリスが巣を作ることもあるそう。「運が良ければ、子リスに出会えることもできます」と金野さん。木造家屋は冬が寒くて大変らしいが、それでものんびりとして風光明媚(めいび)なこの土地で、夏季を過ごすのは快適だろうなあ。

 ◇札幌市南区簾舞1条2丁目 電話:090・5983・0395

 (和田由美)

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