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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

のぼりべつ牛乳

写真: 拡大

写真:校舎の面影が残る札内高原館内の工場でつくる「のぼりべつ牛乳」=登別市 拡大校舎の面影が残る札内高原館内の工場でつくる「のぼりべつ牛乳」=登別市

■良質な牧草がうむ こく・甘み

 登別市内の子どもたちは地元の「のぼりべつ牛乳」を給食で飲んでいる。こくと甘みがあり、すっきりした後味だ。そんな評判の牛乳は、廃校となった旧登別市立札内小中学校跡地の「札内高原館」内の工場で作られている。

 「本物の乳業をしたい」。乳業メーカー「のぼりべつ酪農館」の三浦学社長(52)が地元の酪農家らと酪農館を設立、牛乳を作り始めたのは2005年のことだった。

 三浦社長は酪農学園大を出て、よつ葉乳業に入った。現場を経験し、本場の酪農や乳業を学ぼうと、フランスへ渡り、国立農業食品産業大学院へ。国家資格の乳業士を取得し、チーズ職人となった。

 その後、飲食店チェーン運営会社の伊達市にあるグループ会社で牛乳製造プラントなどを立ち上げた。アイスクリームの製造を依頼するため、チーズなどの特産品開発に取り組む札内高原館を訪れたところ、逆に専門性を買われ、事業を任されることに。

 引き受ける決め手となったのは、地域の「宝物」ともいえる生乳があったからだ。

 登別、室蘭両市の14戸の酪農家から集める日量平均2トンの生乳は、細菌数などの品質が道内トップクラス。ミネラル豊富な牧草地には潮風が吹き、海霧が覆う。そこに生える牧草は5〜7種類と多彩で、仏最高峰の子羊肉とされるプレ・サレと似た環境で乳牛が育つという。「土地に根ざした良質な牧草が、味の違いをうむ」と三浦社長。

 生乳を牛乳にする製法にもこだわりがある。

 大半のメーカーは120〜130度で2〜3秒の超高温短時間殺菌法(UHT)が一般的だが、酪農館は63〜65度で30分の低温保持殺菌法(LTLT)を採用。三浦社長によると、LTLTだと牛乳のたんぱく質の熱変性はごくわずかといい、「ビタミンや抗酸化物質が損なわれません」。

 「本物」の味を追い求める挑戦は、まだまだ続く。

 (三上修)

     ◇

 のぼりべつ牛乳は1リットル340円(税込み)。登別、室蘭両市周辺のスーパーなどのほか、札幌市の大丸札幌店でも扱っている。

 のぼりべつ酪農館では、プリン、アイスクリーム、チーズなども製造・販売。登別温泉のホテルやインターネットの通販などでも扱っている。チーズは道内の有名ホテルのシェフも注目する濃厚な熟成の味が特徴という。

 問い合わせはのぼりべつ酪農館(0143・85・3184)へ。

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