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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

美幌豚醤まるまんま

写真: 拡大

写真:「美幌豚醤まるまんま」を手にする大友真佐美さん=美幌町 拡大「美幌豚醤まるまんま」を手にする大友真佐美さん=美幌町

■養豚の高校生や地域がスクラム

 豚肉が原料という珍しいしょうゆが美幌町の特産「美幌豚醤(ぶたしょう)まるまんま」だ。1本(120グラム)に豚肉220グラムを使い、塩や米こうじを混ぜて熟成。一般のしょうゆに比べ、アミノ酸(うまみ)は約1・7倍という万能調味料である。

 「美幌を笑顔あふれる元気な町にしたい」。2010年、こんな思いを抱く美幌商工会議所会員の企業や商店、授業で豚を育てる美幌高校の生徒ら、多くの町民がスクラムを組んだ。豊かな自然環境で育てた豚がメイン。校内の畑でできた規格外野菜を豚のえさにして、そのふんを畑の肥料に戻す循環の仕組みを採り入れ、展開している。

 製造・販売を手がけるのは合同会社「びほろ笑顔プロジェクト」だ。当初から関わる商品開発室長の大友真佐美さん(44)は「ハムやソーセージはどこでもやっている。昔、イノシシ肉などを塩漬けにして『ひしお』と呼ばれるしょうゆを作っていたと聞き、豚醤づくりを始めました」と振り返る。

 同校や、オホーツク圏地域食品加工技術センター(北見市)などと協力し、試作を重ねた。豚肉と塩、米こうじに水は一切加えない。

 ところが、どうしても豚肉の脂身が邪魔して雑味が入ってしまった。そこで脂身の少ないモモとウデを使い、さらに脂身を手作業で取り除いた。3年かけてようやく商品化にこぎつけた。

 野菜炒めやチャーハンの隠し味、肉じゃがやカレーなどの煮込み料理のコクなど、使い方は多彩だ。オリーブオイルなどを加えると簡単にドレッシングもできる。大友さんは、炒め物や炊き込みご飯、卵かけご飯にもお薦めといい、「お米や、卵との相性がいいですね」と言う。

 販売当初は調味料としての使い方に戸惑う人も多く、町内のイベントなどで調理方法のPRやレシピコンテストを開くなど、知名度アップに努めた。今では、居酒屋や中華料理店でも使われている。

 町内の精肉店の一室を借り、2〜3人が手作業で造っている。当初の販売は年間約2600本だったが、昨年は約8千本まで伸ばした。それでも大友さんは満足していない。「全然まだまだです。これからもどんどんPRして、豚醤を皆さんに使って知ってほしいですね」

 (石間敦)

    ◇

 「びほろ笑顔プロジェクト」(代表社員・長岡敬幸)は2012年設立。豚醤まるまんまは、日本野菜ソムリエ協会主催の「ときめき調味料選手権2013」で万能調味料部門優秀賞を受賞した。60グラム入り瓶詰が668円、120グラム入りが905円(いずれも税込み)。豚醤を使った、びほろ豚ジンギスカンや、アスパラ入りうどんなどもあり、美幌町内のスーパーや美幌観光物産協会のホームページでも購入できる。問い合わせは同社(0152・73・5251)へ。

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