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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

札幌「カカオラボ・ホッカイドウ」のチョコ

写真: 拡大

写真:手作りの板チョコを手にする鈴木やすおさん=札幌市東区 拡大手作りの板チョコを手にする鈴木やすおさん=札幌市東区

 ■適正価格 豆産地を幸せに

 カカオ豆の仕入れから焙煎(ばいせん)、製造まで一貫して手がけるチョコレートの新しい業態「Bean to Bar(豆から板チョコへ)」が、道内でも広がりつつある。

 札幌市東区の「カカオラボ・ホッカイドウ」は、アフリカや中南米、東南アジアなどのカカオ豆を厳選。手作りで練り上げた「カカオ70%、砂糖30%」の板チョコが看板商品だ。ラベルにカカオ豆の産地が記してあり、産地によって、香りや味、舌触りが、がらっと異なる。タンザニアの豆は果実味あふれ、ドミニカの豆は酸味が少なく、ビターな味わいが楽しめる。

 「全工程を1人でやるから、豆本来の素朴さを残したチョコができるんです」。小さな店舗を兼ねた工房で、職人で店主の鈴木やすおさん(59)は、カカオ豆へのこだわりをこう語る。

 いいカカオ豆があると聞けば、世界中を飛び回る。発展途上国の産地が多く、貧しい農家や児童労働などで支えられている実態も少なくない。適正な価格で買い取って産地に利益を生む「フェアトレード」による調達に努めているのも、「産地が幸せにならないと、おいしいチョコはできない」との信念からだ。

 コーヒー豆を煎るロースターを自ら作るなど元来が凝り性の鈴木さん。チョコとの出合いは2009年に「チョコレートだいすき」(ひさかたチャイルド)という写真絵本を読んだことだった。本格的なチョコ作りを目指し、営んでいたボートのメンテナンス会社も閉じ、12年に店を開いた。以来、口コミを中心にファンを増やしてきた。

 営業日はたった週2日、4時間ずつ。常連客からはネット販売や営業日の拡大を求められることもあるが、「チョコ作りはとても手がかかるし、おいしいものを作ろうと思えば大量生産はできない」。

 カカオを通して世界を変え、新たなチョコの楽しみ方も広げる挑戦が続く。

 (今泉奏)

     ◇

 「カカオラボ・ホッカイドウ」は、「ななめ通り(ファイターズ通り)」の近隣にある。板チョコの価格は1枚800〜1千数百円。店頭のみの販売で、営業は金、土曜の午後2〜6時。同店のサイト(http://cacaolab.blog.fc2.com)でその週に販売されるチョコレートが告知される。バレンタインに向けて1月下旬ごろから、中南米産の希少カカオで作るミニチョコ6枚セット(3千円前後)を販売する予定。問い合わせは同店(011・776・7929)へ。

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