あなたと選ぶ北海道重大ニュース【わたしと北海道150年】
タレント・大政絢さん
●タレント・大政絢さん(26)
■誇れる故郷、元気サポート
中学2年の春休みに母と東京のお台場に遊びに行った時にスカウトされ、芸能界入りしました。高校1年の冬に東京に出るまで毎週末、北海道と東京を行き来していたんです。
その時にすごくお世話になったのが「エア・ドゥ」でした。他の航空会社より安くて、私にとって一番身近な航空会社でした。道内の民間の人が立ち上げたというのが驚きです。
毎週金曜に学校が終わってから東京に飛び、雑誌の仕事やオーディション、芝居のレッスンをして日曜に戻る。無我夢中でやっていたのでその時は大変とは思わなかったんですけど、今思うと忙しい生活を送ってたなと思いますね。
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駒大苫小牧高校の甲子園優勝は、テレビでその瞬間を見ていました。仕事で来ていた東京のご飯屋さんで放送していて、テレビから離れられなくて。優勝が決まった時には泣いちゃいました。地元の学校の甲子園優勝って、こんなに胸が熱くなるんだなっていう感覚はすごい覚えてます。いま甲子園に出ている選手は年下ですけど、あの頃は自分と同世代の選手で親近感もありました。「こんな夢を与える場所に立っているってすごい」と誇りに思いましたし、「自分も頑張ろう」と刺激にもなりました。昨年は、母校の滝川西高校が甲子園に出場しました。1年の途中で東京の高校に転校してしまったので母校と言っていいのかなという気持ちもありますが、陰ながら応援しています。
地元を離れて感じる北海道の良さって、たくさんあります。家族が送ってくれたお米や野菜、魚を食べた時もそうですし、雪の時期になると「久しぶりに帰りたいな」と思います。滝川は雪が多いところ。子どものころはそれが毎日だったので気づきませんでしたが、大人になってニュースで見ると「こんなに積もってたのはやっぱりすごいことだったんだ」って。
(9人が亡くなった)2013年の暴風雪もニュースで覚えています。そういう怖さや除雪の大変さは道民じゃないとわからないと思うので、いろんな人に知ってほしい。祖父が屋根の雪はねをしていた時に落ちて埋まっちゃったこともありました。無事だったのでよかったんですけど、「自然は楽しいだけじゃなくて怖さもある」というのはいつまでも覚えておきたい。そういう大変さを小さい頃に経験できて、伝えることができるというのはよかったかなと思います。
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■魅力伝え、みんなで盛り上げたい
MCを務める「林先生が驚く初耳学!」はこの春で丸3年になります。北海道ネタも何度か登場したことがあるんです。「函館の夜景は、北海道の“くびれ”の形をしている部分ではない」というのが林先生にとって初耳で、北海道人としてはうれしかった。逆に「大通公園は札幌の街を7回も守った」という話は私にとって初耳でした。火事が延焼するのを防いだそうです。
おととしの北海道新幹線開業は明るいニュースでしたね。うれしいニュースで盛り上がるっていうのは幸せなことで、もっといろんな方が北海道に足を運んでくれたらうれしい。私自身、もっと北海道の方と会える環境をつくりたいなって感じています。みんなで一緒に北海道を盛り上げていけたら、もっと活気づく北海道になるんじゃないかなと思うんです。お仕事でその魅力を伝えて、北海道を活気づけられるようにサポートしたい。そして私自身も北海道の新しい一面を見られるといいな。
(聞き手・坂東慎一郎、撮影・早坂元興)
【大政さんが選んだ北海道150年の重大ニュース】(年代順)
<1992年> 大学生が中心になって第1回YOSAKOIソーラン祭り開催
<1998年> 航空運賃を下げて経済活性化につなげようと、道内の民間人が立ち上げた北海道国際航空(エア・ドゥ)が就航
<2004年> 駒大苫小牧高校、夏の甲子園で道勢初の優勝
<2004年> 旭山動物園が7、8月の入園者数日本一に
<2016年> 北海道新幹線(新函館北斗―新青森)開業
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おおまさ・あや 1991年、滝川市出身。ファッション誌「Seventeen」や「non―no」で専属モデルとして活躍し、現在「林先生が驚く初耳学!」(HBC、日曜午後10時)に出演中。2月24日全国公開の映画「レオン」(ディノスシネマズ札幌劇場など)に出演するなど、女優としても活動の幅を広げている。
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