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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

ゆとりが特権、あとは学ぶのみ 美馬のゆり

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 ■ゆとりが特権、あとは学ぶのみ

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 山のふもとで育ち、現在も暮らしている80歳の知人は、大変な英話力の持ち主です。家を継ぐため、合格していた高校の入学をやむなく辞退したといいます。では、その力はどうやって?

 英文科に進学したお姉さんと一緒に映画館に行って映画を見ていると、彼女が先に笑いました。なぜ笑ったのか自分にはわからなくて、とても悔しかったといいます。

 この時、あなたならどう感じますか。高校や大学に行っていない、教わっていないから仕方がない? 自分は賢くないからできない? 時間がないからできない?

 彼のとった行動は、大好きな西部劇映画を見ることでした。それも徹底して。「ジョン・ウェインのようにかっこよく話したいな」と思ったのかもしれません。字幕付きの映画を見つつ、気になる言い回しを聞いては復唱する。辞書を引きつつ意味を理解し繰り返すことで、鍛えられていったのでしょう。

  □  ■  □

 学ぼうとする気持ちは、どんなことから生まれてくるのでしょうか。学習意欲に関する理論では、四つの要因があるとしています。

 おもしろそうだと興味・関心を持つこと。何かに関係ありそうだと意義を見いだすこと。やればできそうだと自信を持つこと。やってよかったと満足すること。

 やる気になることの反対は、やらない理由、できない理由を探すこと。その原因をどこに求めるかによって、その後の行動が違ってきます。

 「今回は難しい問題が出たから」「運が悪かったから」「生まれつき頭が悪いから」と、自分の力が及ばないことに原因を求めることで、自分を納得させてしまう場合があります。これでは、そこで止まってしまいます。

 一方、「自分の努力が足りなかったから」「未熟だったから」と自分の中に問題があるせいだと考える。この場合、それを克服しようとする気持ちが湧いてくることがあります。学校時代に嫌だったこと、不得意だと思っていたことも、今なら違うかもしれません。

  □  ■  □

 人生経験の長い人ほど、ちょっとでも興味・関心があるものを見つければ、関係ありそうな意義を見つけることができるはず。多少の失敗はなんのその。時間や気持ちのゆとりがあるのが、この世代の特権です。あとはやるのみ。一歩前に踏み出せば、満足は後からついてきます。

 ちなみに冒頭の彼は「最近はテレビで頻繁に古い洋画をやっているので、録画して家で見ることができるんだ。毎日が楽しくてしょうがない」と言っています。

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