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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

子の「低身長」、心配なら相談を 高橋豊

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●KKR札幌医療センター・小児科特任部長 高橋豊

 お子さんの身長の伸びが気になるご両親も多いと思う。

 遺伝が関係するのでご両親の身長にも左右されるが、日本人の平均身長は戦後20年で男が10センチ強、女が7・5センチ伸びており、食事や生活習慣が影響するのも明らかだ。バランスの良い食事、適度の運動が重要で、「寝る子は育つ」というのも真実なので、規則正しく、ストレスの少ない生活を心がける必要がある。

 早い段階でぐいぐい伸びる子もいれば、ゆっくり時間をかけて伸びる子もいる。焦らず経過をみるのも大事だ。だが極端に低い場合には、早ければ4歳前後には、治療できる「低身長」かどうかを診断することが可能となる。

 成長ホルモンは脳下垂体から血液中に分泌されるホルモンで、軟骨を形成し骨をつくる。その分泌が不足している子は、身長の伸びが低下する。このホルモン注射をすると、身長を伸ばすことができる。サッカーのメッシ選手が小児期にこの治療を受けていたことは良く知られている。

 ただ、この治療を受けるには厳しい条件がある。身長が同年齢の標準偏差(SD)マイナス2以下、つまり100人中低い方から2〜3人目を「低身長」としているが、加えて成長ホルモンの分泌が低いことの証明が必要だ。医療費の公的補助が受けられるのはマイナス2・5以下、つまり1千人中前から6番目くらいまでと、さらに厳しい。

 成長ホルモン分泌不全は検査をいくつか実施して、二つ以上の検査で反応が低いことが診断条件となる。検査というのは異常がないと「良かったね」となるが、この場合、結果が正常でも身長が伸びる保証には必ずしもならないので、「残念ながら正常でした」ということもある。

 治療開始の基準をクリアして成長ホルモン治療を始める場合は、週6〜7回、家族ないしは本人が皮下注射をする。現在週1回の注射でよい薬剤の発売が検討されているので、今後お子さんたちの負担が軽減されることが期待される。

 成長ホルモン分泌不全以外にも、胎内にいる期間が同じだった子に比べて極端に小さくて3歳までに追いつけなかった子、ターナー症候群などの染色体の病気を持った子、腎臓の働きが悪くて身長が低い子、骨や軟骨の病気を持つ子も、この薬剤を使用できる。お子さんの身長の伸びが気になる場合は、身長の記録と母子手帳、ご両親の現在の身長を用意して、小児科に相談していただくと良い。 

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