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レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

田所薬局

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■老舗「調剤の役目終える」

 徳島出身の初代が1909(明治42)年に創業した「田所薬局」は、国道36号に面して威風堂々と建つ木造モルタル3階建て。3代目の田所厚義さん(76)によると、「今年で創業109年目。店を建て直して58年目です」。

 店内は外から見る印象よりとにかく広い。天井の高さは3メートル近くあり、両側の壁には天井ギリギリまで棚が設けられ、はしごが必要なほど。右奥には、4畳半ひと間ほどある調剤スペースも設置されている。さらに住居スペースが1階に和室一つと洋室一つ、2階には洋間と和室を併せて7室あり、昔は親子3代で暮らしていたそうだ。

 徳島の下級武士の家に生まれた初代は、漢方薬の素材となる藍を扱っていたが、札幌に嫁いだ姉を頼って来道。札幌や旭川などの薬局で修業を重ね、かつて豊平商店街として栄えたこの地で独立を果たしたという。

 老舗の薬局であるだけに、「毒掃丸」「浅田飴」「中将湯」など古くからある薬の名前が、看板やショーウィンドーなど至る所に見られる。が、「そろそろ調剤薬局としての役目は終えようと思っています」と田所さん。この3月には、妻の勝美さん(72)と二人三脚で営んできた店舗を、大幅リニューアルする予定である。

 しかし、固定客がまだ多いので、調剤しなくて済む市販の薬や漢方薬、健康食品などは販売していく。昔ながらの調剤薬局の風情を味わえるのは、残りわずかとなってしまった。

 ◇札幌市豊平区豊平3条4丁目 電話011・811・5165

 (和田由美)

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