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道内スポーツ【北海道発 平昌2018】

努力家・伊藤に地元熱視線

写真:(写真上)平昌五輪の公式練習での伊藤有希=8日、林敏行撮影(写真下)伊藤克彦さん=下川町 拡大(写真上)平昌五輪の公式練習での伊藤有希=8日、林敏行撮影(写真下)伊藤克彦さん=下川町

写真:(写真上)葛西を応援する鳥山さん(左端)=下川町(写真下)高木を応援する(前列左から)兄の大輔さんと両親=幕別町 拡大(写真上)葛西を応援する鳥山さん(左端)=下川町(写真下)高木を応援する(前列左から)兄の大輔さんと両親=幕別町

写真:(写真上)佐藤を応援する、元コーチの石塚徹さん(左端)と兄の翔さん(右から2人目)=厚岸町(写真下)一戸に声援を送る町民ら=美幌町 拡大(写真上)佐藤を応援する、元コーチの石塚徹さん(左端)と兄の翔さん(右から2人目)=厚岸町(写真下)一戸に声援を送る町民ら=美幌町

 ■きょうノーマルヒル出場

 平昌冬季五輪は競技が本格化、10日夜のスピードスケート女子3000メートルで高木美帆が惜しくもメダルに届かず5位、厚岸町出身の佐藤綾乃が8位入賞を果たした。ジャンプ男子ノーマルヒルでは五輪初出場の小林陵侑が7位入賞。11日はスピードスケート男子5000メートルで美幌町出身の一戸誠太郎が9位、スキー距離複合男子に出場した吉田圭伸は25位だった。12日夜にはジャンプ女子ノーマルヒルに道産子3人が挑む。

 ■ひたむきに練習 涙流し筋トレ

 人口わずか3300人の町ながら、これまで複合競技を含め7人の五輪選手を輩出している道北のジャンプ王国・下川町。平昌にも男女3人の出身者を送り出すが、中でも地元の期待が高まるのが、12日のジャンプ女子ノーマルヒルに出場する伊藤有希(23)=下川商高卒=だ。町を挙げての応援に熱がこもる。

 少女時代に世界のトップクラスに躍り出たのは、高梨沙羅(21)=上川町出身=よりも伊藤が先だった。小学6年の冬。父親で下川ジャンプ少年団コーチの克彦さん(51)は当時の出来事が目に焼き付いている。

 札幌大倉山で開かれた大人が参加するラージヒルの大会でテストジャンパーを務めた。女子児童には台の規模が大きすぎて危険も伴うが、前年夏の初飛行で80メートルにも届かなかったため、下で出発合図を送る克彦さんは心配していなかった。ところが結果は約130メートルの大ジャンプ。「2本目は不安で歯を食いしばって見守った」と克彦さん。直後の国際大会に緊急招集されて3位となり、世界に羽ばたいた。

 当時女子ジャンプにW杯はなく、注目度も今ほどではなかった。5年後にW杯が始まると、世間の関心は高梨に集まった。そうした中で中学、高校と練習にひたむきに打ち込む伊藤の姿を見てきた克彦さんは「あの努力の姿勢に不安は感じない」と言い切る。

 町内のジャンプ台で1日30本以上飛ぶ日もあった。男子に交じっての筋力トレーニングにうまくついていけず、涙を流しながら続けたこともある。「やらねばいけないと決めてひたむきにやり切る真面目さ。その成果が現れてきた。五輪がどんな結果でもほめてあげたい」と応援する。

 町からは出場3選手のため、64人の応援団を平昌に送り込む。「下川ジャンプスキー選手後援会」の蓑谷春之会長(72)は、伊藤について「ひたむきさが人を引きつけ、皆が応援したくなる。その応援を力に変えているところも彼女のよさだ」と活躍を期待する。

 (渡辺康人)

 ■「入賞うれしい」「かみあわず失敗」 男子ノーマルヒル

 ジャンプ男子ノーマルヒルで7位入賞を果たした小林陵侑 「自分の力以上のものが出せたんじゃないかと思う。うれしい。普段のW杯より緊張しなかった」

 同20位の伊東大貴 「今出せるパフォーマンスは出せたと思う。本来であればもっと上を目指していたので、ちょっと悔しい」

 同21位、葛西紀明 「(1回目もミスしたが)2回目も失敗しました。かみあわないところもあって。力の使い方などうまく固まってくればいいジャンプが出てくると思う」

 同31位で2回目に進めなかった小林潤志郎 「上の風がバックで落とされる感じで距離が伸ばせなかった。ラージヒルで悔いのないジャンプをしたい」

 ■高木美の兄「次はやってくれると思う」 佐藤の兄「自己ベストは自信ついたはず」

 <下川>ジャンプ男子のノーマルヒルがあった10日夜、下川町バスターミナル合同センターでは地元出身の葛西紀明と伊東大貴を応援するパブリックビューイングがあり、200人が大声援を送った。町民らは応援旗や選手の顔写真入りのうちわを手に、太鼓とラッパに合わせて「かーさーい!」「だーいーき!」と声を張り上げた。

 葛西のいとこで小、中学時代に同級生だった鳥山孝弘さん(45)は3年前まで埼玉県で働いていたため、地元での応援は初めて。ジャンプ少年団では葛西らと一緒に飛んだ仲間でもある。「これまでの五輪はずっとテレビで応援していた。地元の応援が映るたび参加したかった」と話し、最前列で声をからした。

 終了後、「彼が大勢の応援を受けているのを見て感激した。本当によくがんばっているし、自分のジャンプができればまだいける」と話した。ラージヒルと団体は平昌で応援するという。

 (渡辺康人)

     *

 <幕別>スピードスケートの女子3000メートルに出場した高木美帆、佐藤綾乃の両選手には10日夜、地元から温かい拍手が送られた。

 高木の出身地・幕別町の百年記念ホールでは、町民らと共に、父の愛徳(よしのり)さん(60)、母の美佐子さん(55)、兄の大輔さん(27)が見守った。

 試合後、愛徳さんがマイクを握り「入賞という形には終わったが、世界のレベルはなかなか難しいのかな。でも、残っている競技に、より頑張ると思うので、応援よろしくお願いします」とあいさつ。大輔さんは「この次は自分のやるべきことをやってくれると思う」。高木選手と同級生だった専門学校生の中岡柚実さん(23)は「メダルを取ってほしいと思う人は多いだろうが、五輪を楽しんでほしい」と笑顔で話した。

 (池田敏行)

     *

 <厚岸>厚岸町の「本の森厚岸情報館」では町民ら約100人が佐藤に大きな声援を送った。4分4秒35の自己ベストで8位入賞を飾り、今後、出場が見込まれる団体追い抜きやマススタートに期待が膨らんだ。

 小学時代に、最初に佐藤を教えた石塚徹さん(52)は、高校総体などに出場した元長距離選手。3000メートルでの五輪出場を喜んでいた一人だ。「世界の一線級と戦って、立派な滑りだった。今後に期待がもてる」と喜んだ。兄の翔さん(23)は「自己ベストは、本人も自信がついたと思う。昔から本番に強くて、あいつならやると思っていた」と話した。

 (佐藤靖)

     *

 <美幌>一戸の出身地・美幌町の町民会館「びほーる」には11日、町民ら約70人が集まった。

 大型スクリーン前に、「ガンバレ! 美幌の星」と書いた鉢巻き姿の町民らが陣取り、3組目に一戸が登場すると、「誠太郎」コールが会場に響いた。同走した選手を大きく離してゴール。結果は9位で入賞を逃したが、「いいレースだった」との声が上がった。

 一戸が所属した美幌スピードスケート少年団の団員たちも大勢詰めかけて応援した。熱い視線を送っていた中学2年の安井瀬七(せな)さん(14)は「後半までラップが落ちていなかったので、すごい。気迫が違った」と話していた。

 (石間敦)

 <12日、道内関係選手の出場予定種目>

 ◇アルペン

午前10時15分〜 女子大回転 石川晴菜

 ◇スノーボード

午後1時30分〜 女子ハーフパイプ予選 松本遥奈

 ◇アイスホッケー

午後4時40分〜 女子1次リーグ(スイス戦)

 ◇バイアスロン

午後7時10分〜 女子10キロ追い抜き 立崎芙由子、古谷沙理 午後9時〜 男子12・5キロ追い抜き (11日夜のスプリントの結果次第で)立崎幹人

 ◇スピードスケート

午後9時30分〜 女子1500メートル 高木美帆

 ◇ジャンプ

午後9時50分〜 女子ノーマルヒル 高梨沙羅、伊藤有希、勢藤優花

 (出場予定はエントリー種目)

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