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道内スポーツ【北海道発 平昌2018】

悲願のメダル、沸く地元

写真:(写真上)銀メダルを決め喜ぶ高木美帆=遠藤啓生撮影(写真下)高木の滑りを見つめる兄の大輔さん(右)と高校時代の監督の東出俊一さん=幕別町 拡大(写真上)銀メダルを決め喜ぶ高木美帆=遠藤啓生撮影(写真下)高木の滑りを見つめる兄の大輔さん(右)と高校時代の監督の東出俊一さん=幕別町

写真:(上)銅メダルを獲得し、笑顔を見せる高梨沙羅=白井伸洋撮影(中)勢藤優花の1回目のジャンプ=林敏行撮影(下)高梨、勢藤の2人に声援を送る町民ら=上川町 拡大(上)銅メダルを獲得し、笑顔を見せる高梨沙羅=白井伸洋撮影(中)勢藤優花の1回目のジャンプ=林敏行撮影(下)高梨、勢藤の2人に声援を送る町民ら=上川町

写真:(上)伊藤有希の1回目のジャンプ=林敏行撮影(下)伊藤に声援を送る下川商高の元同級生や町民ら=下川町 拡大(上)伊藤有希の1回目のジャンプ=林敏行撮影(下)伊藤に声援を送る下川商高の元同級生や町民ら=下川町

 ■高木美「銀」・高梨「銅」

 平昌冬季五輪で12日、スピードスケート女子1500メートルで高木美帆が銀メダル、ジャンプ女子で高梨沙羅が銅メダルを獲得した。2人にとって五輪初のメダルに故郷の幕別、上川の両町も歓喜に沸いた。13日にあったスノーボード女子ハーフパイプ決勝に挑んだ札幌出身、初出場の松本遥奈は6位入賞を果たした。14日はメダルの期待がかかる男女のカーリングも始まる。

 ■高木美「銀」に同級生ら感動/幕別

 高木美帆の銀メダルが確定すると、出身地の幕別町のパブリックビューイング(PV)会場は、集まった約200人の割れんばかりの大歓声に包まれ、祝福のくす玉が割られた。

 高木の兄、大輔さん(27)は「銀メダルというすてきな結果を出すことができた。(高木の姉の)菜那と一緒に滑る団体追い抜きもあるので、チームジャパンでしっかりと滑ってほしい」と興奮した様子だった。

 会場では、帯広南商高のスケート部で一緒だった関井翔太さん(23)も声をからして応援。「感動した。オリンピックで銀メダルなんて、正直すごい」と声を詰まらせた。

 高木とは小・中学校こそ違うものの、小3の頃からの付き合いで、スケートクラブやヒップホップダンスクラブで一緒だった。高校時代、互いに気合を入れるため、顔をビンタし合ったこともあるという。厳しい練習の合間にはカラオケやボーリングにも通った。

 「美帆は高校でも敵無しだった」と関井さん。体力のある高木はいつも男子と一緒に練習していたという。冬場は遠征などで不在の時が多かったが、帰ってくると、そこで学んだ練習法などを教えてくれた。

 試合後、高木の目からこぼれる物を見た関井さんは「スケートで涙をみたのはこれが初めて。うれしかったと思うけど、僕は金メダルをとれなかった悔し涙だと思う。まだまだ競技は続く。次は一番上を取ってうれし涙を流してほしい」と話していた。

 (池田敏行、宋潤敏)

 ■高梨「銅」に万感 勢藤にも賛辞/上川

 12日夜にあったジャンプ女子では、出場した道内出身の3選手に、地元から大きな声援が送られた。

 高梨沙羅と勢藤優花の出身地である上川町では、パブリックビューイング(PV)会場に町民ら約250人が集まった。

 高梨が大きなジャンプを見せ、両手を挙げると会場の熱気も最高潮に達した。前回のソチ五輪はメダルを期待されながら4位。銅メダルという吉報に、集まった人たちの喜びもひとしおだった。

 高梨の祖父母の島津新平さん(81)、照子さん(79)も会場で応援。新平さんは「前回、五輪はそう甘くないと思い知らされた。4年前より、飛び方も生きる姿勢も成長した」とたたえた。照子さんは「色は何でもいいから、何とかメダルが取れればいいと思っていた。こんな感激はありません」と話した。

 高梨を熱心に応援し続けてきた地元地区・栄町の人たちも喜びをかみしめた。「栄町応援団」の団長を務め、今月6日に亡くなった前田秋夫さんは、テレビを借りて入院先の病室に置き、酸素マスクをしている時でも、高梨が出ると喜んで見ていた。12日夜には、前田さんの長男実さん(68)が遺影を手に応援。「父は孫のように沙羅ちゃんをかわいがり、五輪を応援したいと頑張っていた。今、うれしくて涙を流しているんじゃないか」

 栄町の有志はお金を出し合い、高梨がW杯で総合優勝するなどの節目で花火をあげてきた。次はW杯の男女歴代単独最多54勝であげようと、花火は注文済みだ。中心メンバーの中村正四さん(71)は「五輪のジャンプは2本ともすばらしかった。この勢いで、今季のW杯であと一つ勝ってもらって花火で祝いたい」と話した。

 PV会場には、高梨、勢藤の2人が所属した上川ジャンプ少年団の子どもたちの姿も。勢藤とも親しい上川中2年の池田光希さん(14)は「初めての五輪で、条件が悪い中であのジャンプができたのはすごい。私も次の北京五輪に出たい」。上川小5年の西田蓮太郎さん(11)は「ジャンプは浮いていく感覚が楽しい。自分もあんな大きな台で飛べるようになりたい」と目を輝かせていた。

 (渕沢貴子)

 ■伊藤の健闘ねぎらう/下川

 伊藤有希の地元、下川町では、パブリックビューイングに170人が詰めかけ、伊藤の顔がプリントされたうちわなどを手に声をからして応援。幼いころから町のジャンプ台でひたむきに練習を重ねた姿を知る町民らは健闘をたたえた。

 本来の力を出し切れない結果だったが、下川商高時代の担任の中島健文さん(43)は「条件が厳しいなかで、よくがんばった。彼女のひたむきさは必ず次につながる」とねぎらった。

 下川ジャンプ少年団の同期で昨年まで学生日本代表としても活躍した名寄市職員の渡辺知也さん(23)は「調子が上がらない中で風の不運もあった。彼女なら自分の納得がいくまでさらにジャンプのレベルを高めるだろう。次の五輪でぜひガッツポーズが見たい」とエールを送った。

 (渡辺康人)

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