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水曜「働く・暮らす」【現場一話】

函館「マチナカふ頭」着工

写真:クルーズ船専用の船着き場の建設現場を見学する函館工業高校の生徒=函館市 拡大クルーズ船専用の船着き場の建設現場を見学する函館工業高校の生徒=函館市

写真:函館の観光名所・八幡坂からみた大型クルーズ船の新船着き場寄港のイメージ図=国土交通省函館開発建設部提供 拡大函館の観光名所・八幡坂からみた大型クルーズ船の新船着き場寄港のイメージ図=国土交通省函館開発建設部提供

 ■利便性を高め大型クルーズ船期待

 海から観光客を呼び込むクルーズ船が注目されている。中でも一度に数千人が降り立つ大型クルーズ船は、地域経済を潤す「起爆剤」と期待も膨らむ。函館市では「マチナカ」にクルーズ船を着岸させようと、JR函館駅のそばにクルーズ船専用の船着き場の工事が始まった。

 函館駅そばにある函館港の若松埠頭(ふとう)。1988年の青函トンネル開通により通常運航を終えた市青函連絡船記念館「摩周丸」のすぐ隣で、巨大なクレーンが直径1・8メートル、長さ60メートルの鋼管くいを海底に打ち込んでいく。

 ここはかつて青函連絡船が接岸した北海道の海の「玄関口」。函館朝市が目の前にあり、観光名所のベイエリアにも近い好立地だ。国や市はここに、11万トン級の大型クルーズ船が着岸できる船着き場(360メートル)の整備を昨年11月から始めた。今秋にも4万トン級クルーズ船が着岸できるよう暫定供用を目指す。事業費は約41億円。その後、現在の水深を8メートルから10メートルに深くし、2023年3月までに完成させる考えだ。

 先月20日には函館工業高校の3年生24人が工事現場を見学。環境土木科の柴田春さん(18)は「ここに大型クルーズ船が寄港すると思うと、今からワクワクする」と話していた。

    *

 近年、アジアを中心にした訪日観光客の急増に伴い、全国でクルーズ船の寄港数が増え、函館港へのクルーズ船寄港回数も順調に伸びている。

 市港湾空港振興課によると、16年が26隻で道内1位(全国15位)。17年も28隻が寄港し、道内1位だった。今年も過去最多だった14年の36回に次ぐ31回の入港予定があるといい、全体で約5万6千人の乗員乗客になると見込む。

 同課は「何度も寄港してきたクルーズ船に加え、新規に寄港するクルーズ船も順調。寄港時のおもてなしを大事にし、今後もクルーズ船誘致に取り組む。将来的には年間70回の寄港を目指したい」と鼻息も荒い。

 クルーズ船の寄港で地元が期待するのが、地域経済への波及効果だ。北海道新幹線の開業効果が薄れる中、道内有数の観光都市のにぎわいには、海からの観光客が欠かせないと見ている。

 ただ、現在函館港に寄港するクルーズ船は、市中心部から6・5キロ離れた「港町ふ頭」を使うため、交通アクセスも悪く市内での滞在時間が短くなることがネックだった。また周囲は金属クズの堆積(たいせき)場にもなっており、景観上にも難があるとして、利便性の高い「マチナカふ頭」への期待も高まっている。

 (宋潤敏)

 ■寄港数、西日本が圧倒的優勢

 全国的にみると、大型クルーズ船の寄港数は、九州などの西日本が圧倒的に優勢だ=表。

 ここ数年、世界の船会社が利用客が多い中国発着の3〜5泊のコースを増やしているのがその理由。短期間で日本の港を巡る場合、地理的に距離が近い西日本の港が有利になる。さらに冬の寒さがクルーズ観光には適していない面もあり、道内と西日本の港との間で、寄港数の差が大きくなっている。

 ■2016年の大型客船寄港数

順位 港名     寄港回数

 1 博多      328

 2 長崎      197

 3 那覇      193

 4 横浜      127

 5 神戸      104

 6 石垣(沖縄)   95

 7 平良(沖縄)   86

 8 鹿児島      83

 9 佐世保(長崎)  64

10 広島       47

15 函館       26

17 小樽       25

27 釧路       14

32 室蘭        9

 ※国土交通省調べ

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