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道内スポーツ【北海道発 平昌2018】

選手の戦いに感動・日本の誇り

写真:上:優勝し喜ぶ(右から)高木美、高木菜、佐藤、菊池 下:韓国から帰国したばかりの谷垣さん、福田さん、堀川さん、古川さんの4人(左から)=新千歳空港 拡大上:優勝し喜ぶ(右から)高木美、高木菜、佐藤、菊池 下:韓国から帰国したばかりの谷垣さん、福田さん、堀川さん、古川さんの4人(左から)=新千歳空港

写真:上:金メダル獲得目前の滑りに見入る東出俊一さん(中央)ら=幕別町 下:佐藤綾乃を応援する祖母の喜枝子さん(中)=厚岸町 拡大上:金メダル獲得目前の滑りに見入る東出俊一さん(中央)ら=幕別町 下:佐藤綾乃を応援する祖母の喜枝子さん(中)=厚岸町

写真:21日のスイス戦の第9エンド、ショットを放ち行方を見つめる藤沢五月(中央)。右は鈴木夕湖、左は吉田夕梨花 拡大21日のスイス戦の第9エンド、ショットを放ち行方を見つめる藤沢五月(中央)。右は鈴木夕湖、左は吉田夕梨花

 ■追い抜き金、地元歓喜

 今大会、道勢初の金はスピードスケート女子の3人――。平昌冬季五輪は女子団体追い抜きで21日夜、高木菜那、美帆姉妹と佐藤綾乃の3人がオランダを破って金メダルに輝いた。高木姉妹、佐藤のそれぞれの地元幕別、厚岸の両町も待ちに待った瞬間、歓喜がはじけた。22日はアルペン男子回転に札幌市出身の湯浅直樹が出場、1回目36位、2回目は途中棄権だった。23日夜にはカーリング女子のLS北見が準決勝で韓国と戦う。

 ■夢舞台立つ決意 十勝の中学生、現地で観戦

 将来のオリンピックを夢見る十勝地方の中学生4人が、平昌五輪のスピードスケート競技を韓国で観戦し、22日帰国した。二つの金メダル獲得の瞬間にも立ち会い、「自分もこの舞台に」と気持ちを新たにしていた。

 4人はいずれも、昨年12月にあった全十勝中学スピードスケート選手権大会の優勝選手。帯広商工会議所など十勝地方の経済関係団体でつくる「北海道・札幌冬季オリンピック・パラリンピック招致を応援する会」が、世界最高の舞台を肌で感じ将来の活躍の糧にしてほしいと派遣した。現地では男女の500メートルや団体追い抜きの決勝などを観戦し、二つの金メダル獲得を目撃した。

 幕別町出身で札内東中3年の谷垣優斗さん(14)は、高木菜那(25)、美帆(23)姉妹の小学校の後輩。姉妹の金メダル獲得の瞬間にも立ち会えたことに「将来、この舞台に来たい」と表彰台の真ん中に立つ先輩に、将来の自分の姿を重ねていた。1500メートルと3000メートルが得意の大樹中2年の堀川桃香さん(14)。あこがれの選手に美帆を挙げ、「団体追い抜きで金メダルが決まったときは、思わず立ち上がって喜んだ」と興奮が冷めない様子だった。

 芽室中3年の福田響さん(15)も「地元の韓国の応援が予想以上にすごかった。それに負けない日本選手の戦いに感動した」。新得中3年の古川幸希さん(15)は大好きな小平奈緒(31)の金メダルに一番感動した。「いろんな思いを背負う中、力を出し切っていた。尊敬した」と話した。

 4人と一緒に韓国を訪れた「応援する会」の笹井祐三会長代行(73)は「札幌市が誘致を目指す2026年の冬季五輪で、きっと4人が中心選手として活躍してくれるはず」と期待していた。

 (宋潤敏)

 ■「美帆が菜那を引っ張った」/幕別

 21日夜のスピードスケート女子団体追い抜きで金メダルを獲得した高木姉妹と佐藤綾乃(21)の道内勢の3選手。それぞれの地元は、歓喜の声にあふれた。

 高木姉妹の地元、幕別町の町百年記念ホールでは、パブリックビューイング会場に300人を超える町民らが集まった。

 姉妹が小学生時代から親しんだ帯広市内の「高橋まんじゅう屋」の高橋道明さん(54)と美哉さん(52)夫妻は会場で応援。「金を取ってくれて一番うれしい。しっかり者の美帆ちゃんが菜那ちゃんを引っ張ったみたいな感じ」。姉妹の高校時代の恩師、東出俊一さん(61)は「金メダルを取ってもらえてよかった。地力で勝てると信じていた」と話した。

 陸上女子短距離で五輪3大会出場の福島千里さん(29)は同町出身。福島さんの父輝幸さん(64)と妻の玲子さん(58)も観戦し、「本当によくやってくれた。日本の誇り。この力をもらって千里も頑張ってくれるだろう」と喜んだ。

 この日は会場入りができなかった黒井梨奈さん(23)は美帆と高校の同級生。「ソチ五輪に出場できなかった分を取り返したみたいでうれしい。少し休ませてあげたい」。決勝進出を決めた際に、会場のくす玉を長男(6)とともに割った姉妹のいとこの高木翔太さん(30)は「私の家族とも、気さくに遊んでくれる2人がやっと金メダルを取った。子どもたちの一生の宝物です」とたたえた。

 (池田敏行)

 ■「綾乃、よく食らいついた」/厚岸

 初の五輪出場で金メダリストとなった佐藤綾乃の地元、厚岸町でもパブリックビューイングがあり、会場の「本の森厚岸情報館」には町民ら約120人が集まった。24日のマススタートにも期待がかかる。

 準決勝は控えに回った佐藤。決勝で、オランダを破ると、会場では用意されたくす玉が割られた。時折、ハンカチで目頭を押さえながら観戦した、祖母の佐藤喜枝子さん(78)は「よく頑張った。皆さんの声援が綾乃に届いたと思う。涙、涙で見られなかったが、とにかく祈るだけだった。綾ちゃんの顔を見ると何とも言えない。本当にありがとう」と感謝した。

 佐藤のいとこで、同町の中学2年、中町颯さん(14)は「うれしい、その一言です。綾乃もよく食らいついていったのがすごいと思う。次の五輪でも金メダルをとってほしい」。親戚で、釧路市の笹田悟子さん(36)は「初めての五輪に出場して、すごいこと。うれしそうに映った綾乃の顔に泣けました」と喜んでいた。

 恩師らも佐藤の活躍をたたえた。

 高校時代に指導した釧路北陽高校監督の榊稔教諭(60)は「入りが速くてびっくりした。最後はいっぱいいっぱいだったが、本当に頑張った。スタート前にいろんなことを背負ったと思う。これまで経験したことがなかった緊張感の中でのレースだったと思う。終わってから、『すごかったね。金メダルおめでとう』とメールを送ったが、まだ返事はないんです」と笑った。

 同校の先輩で、1984年サラエボ五輪の500メートルで銀メダルの北沢欣浩さん(55)=釧路市役所=は「釧路市の柳町スケートリンクで滑った、釧路で育った選手。同窓としても誇りに思う。スケート競技人口が減っているので、子どもたちが始めるきっかけになれば」と話した。

 (佐藤靖)

 ■「LS北見、次はメダルだ」 市民ら、韓国戦に期待/初の4強

 カーリング女子のLS北見は21日夜、カーリングの日本勢初の4強入りを決めた。地元・北見市では快挙の喜びと23日の準決勝、韓国戦への期待が広がった。

 21日夜には、市内でパブリックビューイングが開かれた。LS北見がスイスに敗れたものの、米国が負けて4強入りが決まった瞬間、市民らから「次はメダルだ!」とさらなる活躍を期待する声があがった。

 一方、同市常呂町で、LS北見の成長を見守ってきた常呂カーリング倶楽部の久世和徳副会長は「世界大会などで外国勢とわたり合ってきた自信が垣間見られた。ただピンチになると声が出なくなる場面もあり、そこを乗り越えてほしい。(韓国戦では)韓国は地元なので死にものぐるいで戦ってくると思う。それに動じないで戦えば光は見えてくると思う」とエールを送る。

 LS北見の戦いぶりを見てきた北見カーリング協会の安斎秀一会長は「いつもの彼女たちのスタンスでやっていた。明るく最後まで焦らず諦めなかった。強豪の韓国などに勝って勢いが出てきた。韓国戦では気負わずにいつも通りに戦ってほしい」と平常心での戦いを期待する。

 (石間敦)

 ■精いっぱい戦う/気持ち新たに

 <準決勝進出を決めたカーリング女子のスキップ藤沢五月> 「こんなに予選で負けといて準決勝に進むというのは、悔しい思いもある。チャンスがもらえたので『このままじゃ終わらせないぞ』という気持ちも、もちろんあります。精いっぱいみんなで戦いたい」

 <サード吉田知那美> 「私(のショット)が決まればどうにかなると思って、いつも氷に立ってたんですけど……。終わってしまったわけではないので、気持ちを新たに戦えることの喜びだったり、その舞台に立てることの楽しさだったりをもう一度思い出して、氷に上がりたい」

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