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レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

双栄木工

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■注文家具から身近な品に

 屋根から横一列に連なるツララが懐かしさを誘う「双栄木工」は、木造平屋(約60坪)の倉庫を改造した建物(1970年代築)。作業場では特注の大きな薪ストーブが赤々と燃え、職人さんたちが脇目もふらず作業に取り組んでいた。

 代表の神野年且さん(70)によると、「昔はぜいたくな注文家具も作りましたが、今は店舗の陳列棚やレジカウンター、飲食店のカウンターなどが中心です」。通称“ポリ板”といわれるポリエステル化粧合板で製作することが多く、自然のムク材を使うことは少ない。

 士別生まれの神野さんは、木工業を営む叔父の影響を受け、中学卒業後すぐに職業訓練所へ入り、家具職人としての修業を積む。札幌の木工団地にある会社に就職後、73年に仲間と独立して菊水で木工所をスタートさせた。広い場所を求めて、現在地へ移転したのは86年のこと。

 「バブル期の百貨店は年2回、決まって商品を入れ替え、改装オープンをしていたものです」と神野さん。休む間もなく棚やショーケースのオーダーが入り、大忙しだったとか。

 しかし、百貨店が昔ほどの勢いを失った今、台頭するのは大型スーパーマーケット。ここも季節ごとに商品を変える際に棚を新調する。飲食店のテナントが交代すれば収納棚やカウンターなどの注文が入るそうだ。これまで木工所がどんな仕事をしているのか知らなかったが、意外に身近なものを作っていることを知り、職人さんへの敬意がさらに深まった気がする。

 ◇豊平区豊平3条12丁目、電話011・821・7494

 (和田由美)

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