メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

09月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

道内スポーツ【北海道発 平昌2018】

高木菜「金」、地元喝采 マススタート 

写真:高木菜那の金メダルを喜ぶ、(前列右から)兄の大輔さん、祖母の山口利久さん、母の美佐子さん 拡大高木菜那の金メダルを喜ぶ、(前列右から)兄の大輔さん、祖母の山口利久さん、母の美佐子さん

写真:女子マススタートで金メダルを獲得し両手を上げる高木菜那 拡大女子マススタートで金メダルを獲得し両手を上げる高木菜那

写真:上:銅メダルを掲げる(左から)藤沢五月、本橋麻里、鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美 下:くす玉を割る(左から)藤沢五月の父充昌さん、母尚子さん、辻市長 拡大上:銅メダルを掲げる(左から)藤沢五月、本橋麻里、鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美 下:くす玉を割る(左から)藤沢五月の父充昌さん、母尚子さん、辻市長

 平昌冬季五輪は24日夜、スピードスケート女子マススタートで高木菜那が団体追い抜きに続き、二つ目の金メダルに輝いた。カーリング女子のLS北見は英国に勝利し、銅メダル。男女を通じて日本勢初のメダルを獲得した。最終日の25日、スキー距離女子30キロクラシカルに石田正子が出場し、10位と健闘した。

■「感動ありがとう」「頭脳的走り」 幕別

 高木菜那(25)の出身地・幕別町では町百年記念ホールでパブリックビューイング(PV)が開かれ、1着でゴールした瞬間に「ばんざーい」の声が響いた。妹の美帆(23)と共に金メダルに輝いた団体追い抜きに続く快挙に、競技の中継が終わった後も、町民らは感動の余韻に浸っていた。

 兄の大輔さん(27)は「菜那の作戦勝ち。今日は小中学生の時から駆け引きのうまい滑りを見せてきた菜那そのものだった」と大喜び。高校の先輩の佐藤萌香さん(26)は妹の樹璃さん(23)と観戦。2人は「姉妹で頑張ってくれてすごい。感動をくれてありがとうと伝えたい」と口をそろえた。

 五輪期間のPVの運営を手伝った町職員の宮森かんなさん(21)は「町民が感動する場を与えてくれた高木姉妹に感謝したい。私たちも、町民が集まって応援する場を支えることができてうれしかった」と笑顔で話した。

 町内出身の自転車マウンテンバイク選手で五輪に3大会出場している山本幸平さん(32)の父哲也さん(62)は「頭脳的な滑走で体力差をはねのけた。幸平も刺激になり、意欲がわいていたようだ」とたたえた。

 (池田敏行)

■サッカーで磨いた瞬発力

 菜那は身長155センチと小柄だが、負けん気は人一倍強い、と指導した人たちは言う。持ち前の判断力や瞬発力も加え、新種目の初代女王に輝いた。

 兄の大輔さんに影響され、小学1年でスケートを始めた。2014年にはソチ五輪に出場。しかし、常に注目を集めたのは10年のバンクーバー五輪に15歳で出場した妹の美帆だった。

 当時、菜那は帯広南商業高の2年生。同校のスケート部監督だった東出俊一さん(61)は「『美帆のお姉さん』と言われるのは嫌だっただろう。妹にさえ、むき出しにするその負けん気の強さが、原動力だった」と話す。

 中学まで掛け持ちしていたサッカーもプラスになった。マススタートでは、レースで仕掛けた選手に、素早く対応する瞬発力も求められる。スケートでは長距離を得意とするが、サッカーでそのスプリント能力を鍛えた。中学時代にサッカーを指導した森英樹さん(50)は「体は小さかったが、テクニックはあり、複数のポジションも器用にこなしていた。いろんなスポーツを経験したことで、相手との駆け引きにもたけていたと思う」と話す。

 (宋潤敏)

■佐藤、今後に期待の声 厚岸

 初の五輪出場で金メダリストになった佐藤綾乃(21)は、二つ目のメダルをかけて臨んだマススタートで決勝に進出できなかった。地元・厚岸町の本の森厚岸情報館でのPVに来た町民約百人からは、今後の活躍に期待する声があがった。

 佐藤は1回戦の2組に登場した。バランスを崩したほかの選手に巻き込まれる形で転倒。会場の歓声がため息に変わった。

 金メダルの団体追い抜きを現地で観戦した、兄の翔さん(23)は「金メダルを一つ持って帰るだけでもすごい。マススタートは期待していたので、こういう終わり方は悔しい。でも、綾乃には平昌五輪に連れて行ってくれてありがとうと言いたい」と語った。

 町では、「栄誉賞」を贈ることを決めたという。

 (佐藤靖)

■LS北見「銅」に万感 北見

 カーリング女子日本代表LS北見の地元の北見市では24日夜、選手の家族や地元の関係者らが集って試合の行方を見守り、カーリング日本勢初の銅メダルの快挙を祝った。

 パブリックビューイングがあった同市東陵町の市立体育センターには約250人が集まった。

 勝負が決まった瞬間、応援席の最前列にいた藤沢五月(26)の父充昌さん(58)、母尚子さん(58)、兄健人さん(29)は立ち上がって、周囲の人たちと握手して喜び合った。

 充昌さんは「本当に楽しくカーリングをやって成長してくれた。親として誇りに思う」と感慨深げ。尚子さんは「銅メダルは支えてくれた皆さんのおかげ。帰ってきたらお疲れ様と言いたい」。健人さんは「メダルを取れるとは思わなかった。おめでとうと伝えたい」と感動していた。

 また、北見カーリング協会の安斎秀一会長は「英国を追い詰め、プレッシャーをかけることが出来た。相手のミスを誘い、100点満点の試合だった」とたたえた。辻直孝市長は「最高です。本当にすごい」と目を潤ませた。

 一方、LS北見が練習拠点を置く同市常呂町土佐の屋内カーリング場に集まった選手の家族やカーリング仲間らも銅メダルの喜びを分かち合った。

 長野五輪に出場し、本橋麻里(31)を指導したこともある近江谷好幸さん(59)は「ものすごいプレッシャーの中やりきった。常呂ももっと注目されると思うし、若い子たちの励みにもなる」と喜んだ。

 LS北見発足当初のメンバーの馬渕恵さん(34)は「良い形を作れて勝てた。ここまでチームを作り上げた本橋のおかげ。よく頑張った」と涙をぬぐった。江田茜さん(28)は「地元の応援が強みになり、それが大きな力になったと思う。みんなの頑張りはかっこよかった。早くメダルを見たい」と話した。

 (石間敦、宮永敏明、森本未紀)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ