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道内スポーツ【北海道発 平昌2018】

道勢、万感の言葉

写真:(写真上)スピードスケート女子団体追い抜きで優勝して喜ぶ(右から)高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃ら(下)高木菜那、美帆両選手をたたえる垂れ幕=幕別町役場 拡大(写真上)スピードスケート女子団体追い抜きで優勝して喜ぶ(右から)高木菜那、高木美帆、佐藤綾乃ら(下)高木菜那、美帆両選手をたたえる垂れ幕=幕別町役場

写真:表彰式で銅メダルを胸に手を振るスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅 拡大表彰式で銅メダルを胸に手を振るスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅

写真:銅メダルで五輪マークをつくるカーリング女子の(左から)藤沢五月、本橋麻里、鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美 拡大銅メダルで五輪マークをつくるカーリング女子の(左から)藤沢五月、本橋麻里、鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美

 ■「一番高い所上がれた」「幸せも苦しみも経験」

 平昌冬季五輪が25日に閉幕した。獲得メダル数が過去最多の13個に上った大会。道内ゆかりの選手たちは、その快挙に貢献し、「入賞」や「初勝利」といった新たな1ページを歴史に刻んだ。活躍の軌跡を、選手たちの言葉とともに振り返る。

 平昌では、1998年の長野大会以来20年ぶりとなる「道産子金メダリスト」が誕生した。高木菜那(25)、美帆(23)姉妹と佐藤綾乃(21)だ。3人はスピードスケート女子団体追い抜き決勝で宿敵オランダを破り、菜那は女子マススタートを制した。

 菜那はマススタート後、「この種目で表彰台に上がったことがあっても、一番高い所には上がれなかった。最高の舞台で上がれて本当にうれしい」。団体追い抜きも含めた2種目については「最高の滑りができて、最高の五輪にできた」と振り返った。

 美帆は1500メートルで銀メダル、1000メートルで銅メダルと、すべてのメダルを獲得。だが、団体追い抜き後に「1500メートルも1000メートルも自分の力だけでは成し遂げることができなかった。このメンバーで戦えて良かったという気持ちだけでいっぱい」と語った。

 佐藤は「今までに感じたことのない緊張を味わった。でもこの先輩たちのおかげで金メダルという結果に至った」と喜んだ。3000メートルでは美帆が5位、佐藤が8位と共に入賞した。

 ジャンプ女子の高梨沙羅(21)は、ソチ大会では4位だったが、銅メダルを獲得。涙ぐんで言葉に詰まりながら「金メダルには届かなかったけど、自分の中でも記憶に残る、そして競技人生につながる、糧になる、すごく貴重な体験をさせていただいた」と心情を吐露した。

 カーリング女子のLS北見は、3位決定戦に勝利し、男女通じて初となる銅メダル。藤沢五月(26)は「信じられなくて、(メダルが)首にかからないと実感がわかないと思う」と語り、吉田夕梨花(24)は「我慢の試合だと思っていた。あっという間に過ぎた2時間半だった」と振り返った。

 鈴木夕湖(26)は「仕事は投げるだけではないので、その他のことでも頑張れたのが良かった」、吉田知那美(26)は「新しい歴史だよとみんなに言われて、本当にメダルを取ったんだという実感が少しずつわいてきている」と喜んだ。そして主将本橋麻里(31)は涙を浮かべて語った。「スタッフ、コーチ、選手、応援してくれた全員にありがとうと言いたい」

 ■入賞、4年後のメダル誓う

 8位以内に入賞した選手も相次いだ。スピードスケートでは、小田卓朗(25)が男子1500メートルと1000メートルでいずれも5位に。2種目目の1000メートルの後で「すごい自信になったし、『4年後見てろよ』という気持ちで、あと4年頑張りたい」と宣言した。念願の五輪初出場を果たした郷亜里砂(30)は女子500メートルで8位に入った。「たくさんの方に応援してもらったので、少しでもこの舞台での滑りを見てもらえて良かった」

 スノーボードでは、ハーフパイプ女子の松本遥奈(24)が6位入賞。「自分の今まで練習してきた成果が発揮できた。最高の大会」と笑顔を見せた。パラレル大回転で、ソチの銀メダリストの竹内智香(34)は5位。悲願の金メダルは手にできなかったが、「金メダルを目指して頑張れた4年間は、幸せと同時に苦しさもあったが、人としてそれを経験できたことはすごい貴重」と語った。

 ジャンプ男子ノーマルヒルでは小林陵侑(21)が7位に入った。「自分の力以上のものが出せたんじゃないかと思っている。ワールドカップより緊張しなかった」と振り返った。

 アイスホッケー女子は1次リーグのコリア戦で、五輪初勝利を飾った。主将の大沢ちほ(26)は「粘り強く勝てて良かった。自分たちのプレーを集中しようと、全員で意識していた」と述べ、この試合で先制点をあげた久保英恵(35)は「次につながるいい試合ができたと思う」。続く5〜8位決定予備戦のスウェーデン戦にも勝利した。

 一方、多くの選手が悔しさをあらわにした。ジャンプ男子の葛西紀明(45)は全競技終了後に言い切った。「4年後も絶対出る。メダルを取った選手を見て、悔しい気持ちが湧いてきている」

 ■「花飾り足りぬ」うれしい悲鳴 高木姉妹地元の幕別

 平昌五輪のスピードスケート女子で計5個のメダルを獲得した高木菜那、美帆姉妹の偉業をたたえ、出身地の幕別町役場に垂れ幕が掲げられている。

 垂れ幕は縦2・5メートル、幅85センチで、役場内の正面2階から下げている。縁取りの花飾りは、女性職員5人ほどが手作りした。美帆選手の1500メートル銀メダル獲得から始まり、26日にはマススタートで初代女王になった菜那選手の金メダル分が加えられた。

 窓口を訪れた女性(43)は「とてもすごいことをしてくれたと思う。スケートをしている子どもの励みになる」と話した。花飾りを作った職員の一人は「美帆ちゃんがメダルを取るだろうという時期から作り出したけれど、どんどん足りなくなったのがうれしかった」と笑った。

 (池田敏行)

 ■道内ゆかりの選手の成績

 選手名/種目・成績

     *

 ●スキー

 <アルペン男子>

 石井智也/大回転=30位

 湯浅直樹/回転=途中棄権

 <アルペン女子>

 石川晴菜/大回転=33位

 安藤麻/回転=途中棄権

 <ジャンプ男子>

 葛西紀明/NH=21位、LH=33位、団体=6位

 伊東大貴/NH=20位、団体=6位

 小林潤志郎/NH=31位、LH=24位

 小林陵侑/NH=7位、LH=10位、団体=6位

 <ジャンプ女子>

 高梨沙羅/銅メダル

 伊藤有希/9位

 勢藤優花/17位

 <距離男子>

 吉田圭伸/距離複合=25位、15キロフリー=13位、50キロC=23位

 <距離女子>

 石田正子/距離複合=14位、10キロフリー=18位、30キロC=10位

 <フリースタイル モーグル女子>

 村田愛里咲/18位

 <同 ハーフパイプ女子>

 渡部由梨恵/22位

 ●スノーボード

 <スロープスタイル・ビッグエア男子>

 大久保勇利/スロープスタイル=14位、ビッグエア=18位

 <アルペン女子>

 竹内智香/パラレル大回転=5位

 <ハーフパイプ女子>

 松本遥奈/6位

 ●スケート

 <スピードスケート男子>

 長谷川翼/500=14位、1000=20位

 小田卓朗/1500=5位、1000=5位

 ウイリアムソン師円/1500=10位、P=5位、MS=11位

 中村奨太/1500=24位、P=5位

 一戸誠太郎/5000=9位、P=5位

 <スピードスケート女子>

 郷亜里砂/1000=13位、500=8位

 神谷衣理那/500=13位

 高木美帆/3000=5位、1500=銀メダル、1000=銅メダル、P=金メダル

 佐藤綾乃/3000=8位、P=金メダル、MS=1回戦敗退

 押切美沙紀/5000=9位

 高木菜那/5000=12位、P=金メダル、MS=金メダル

 ●アイスホッケー

 <女子>

 6位

 ●カーリング

 <男子>

 8位

 <女子>

 銅メダル

 ●スケルトン

 <男子>

 宮嶋克幸/26位

 ●バイアスロン

 <男子>

 立崎幹人/10キロS=84位、20キロ=64位

 <女子>

 立崎芙由子/7.5キロS=42位、10キロ追い抜き=56位、15キロ=76位、24キロリレー=17位

 田中友理恵/7.5キロS=68位、15キロ=80位、24キロリレー=17位

 三橋李奈/7.5キロS=85位、24キロリレー=17位

 古谷沙理/7.5キロS=49位、10キロ追い抜き=54位、15キロ=85位、24キロリレー=17位

 蜂須賀明香/15キロ=81位

 〈NH=ノーマルヒル、LH=ラージヒル、C=クラシカル、P=団体追い抜き、MS=マススタート、S=スプリント〉

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