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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

子どもの肥満、早めに対応を 高橋豊

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●KKR札幌医療センター・小児科特任部長 高橋豊

 子どもの肥満が1970年代から約3倍に急増し、大きな問題となっている。

 朝食の欠食や、食事・おやつ・ジュースなどの過剰摂取、食事内容のアンバランス、運動不足などが関わっている。睡眠時間が少ないほど、テレビゲームに費やす時間が長いほど、肥満傾向が強くなるという調査結果もある。

 道内では小学6年生の肥満が約13%と、全国平均の約9%よりもかなり高いので要注意だ。幼児期の肥満は25%、学童前期は40%、思春期は70%が成人肥満に移行するとされている。その予防のためにも、小児期から健康的な生活習慣を心がける必要がある。

 肥満になると必ずしも健康障害を生ずるわけではない。単なる肥満と、健康障害やそのリスクを伴う肥満を区別するために、治療した方が良い肥満を「肥満症」、それに加えて動脈硬化に進むリスクを伴うものを「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」と呼ぶ。

 子どもの肥満は、主に肥満度を使って評価する。標準体重に対して実測体重が何%上回っているかを示すもので、「(実測体重―標準体重)÷標準体重×100(パーセント)」で計算する。

 学童では肥満度20%以上を「軽度肥満」、30%以上を「中等度肥満」、50%以上を「高度肥満」という。肥満度20%以上の子は、小学校入学時には約5%だが、学童後期には11%に増加する。幸い約10年前から肥満全体では減少傾向を示しているが、高度肥満は減っていない。

 肥満に加え、高血圧、糖尿病、脂質異常症、脂肪肝、睡眠時無呼吸などの健康障害を伴うと「肥満症」となる。自己評価の低下や不登校・いじめの要因にもなる。

 小児のメタボリックシンドロームの診断基準は、胸囲が中学生で80センチ以上、小学生で75センチ以上、あるいはウエスト身長比(ウエスト÷身長)の値が0・5以上という基準の他に、中性脂肪やコレステロール値、空腹時血糖、血圧の値で設定される。これらには一般学童の1・4%が合致する。

 学校や保健所の健診などでも取り組んでいるが、肥満度判定曲線や成長曲線を使って、身長に比べ明らかに体重が多い、もしくは体重増加傾向が続いている時には、一度医療機関を受診すると良い。

 子どもの肥満は、できるだけ早い時期に対応した方が改善させやすいということがわかっている。

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