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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

中標津のシレトコドーナツ

写真:シレトコドーナツを手にするクマゴロンにふんした大橋勝憲専務=中標津町 拡大シレトコドーナツを手にするクマゴロンにふんした大橋勝憲専務=中標津町

写真:穴の中が動物のキャラクターでふさがれたシレトコドーナツ 拡大穴の中が動物のキャラクターでふさがれたシレトコドーナツ

 「あなたも恋する siretoco donuts」と書かれた包装袋を手に提げていると、すれ違う女性が振り返る。その視線の先は、袋にプリントされたドーナツの穴からのぞくパンダとクマの愛くるしい顔だ。

 穴が動物のキャラクターでふさがれている。パウンドケーキかマドレーヌのような優しい食感で、あぶらっこさはない。製造する「味のオーハシ」の菓子部門「シレトコファクトリー」担当の大橋勝憲専務(44)によると、手作りの生キャラメルと自社養蜂のハチミツ、地元・中標津町の牛乳を生地に練り込み、揚げずに蒸し焼きにしている。

 同社は2001年にジェラートの販売を開始。08年には生キャラメルの製造も始め、好調に売り上げた。ドーナツの製造・販売は09年から。中標津から見える知床連山の山並みをイメージし、シレトコドーナツと名づけた。

 実は当初、ドーナツに穴はあいていた。12年のある事件までは。

 この年、東京・上野動物園でジャイアントパンダの赤ちゃんが死んだ。当時、シレトコファクトリーは上野に出店したばかり。「上野がさみしい空気になる中、街を笑顔にするにはどうすれば良いのか、とドーナツの穴を見ながら考えた」。試しに小さなパンダの顔を焼いてドーナツの穴をふさいでみると、「笑顔の花が咲き、私の心の穴もふさいでくれた」と大橋専務。

 このキャラクターは「コパンダ」と名づけた。知床を名乗るならクマのキャラクターもと「クマゴロン」も登場。ショーケースの前に客を釘付けにする存在となり、最近では、SNSでの商品の画像投稿が増加。インスタグラムで検索すると、約9200件も出てくるようになった。

 大橋専務は「商品を買って下さった方が物語を作り、それを私たちが見られる時代。生産者も消費者もともに情報を発信・共有することで、地方の企業でもブランド力をつけていける。そんなこれまで培ったものを北海道に還元していきたい」と話している。

 (神村正史)

     ◇

 「味のオーハシ」は1950年に創業者の故大橋清一さんが中標津町内でリヤカーを引いて餅を売ったのが始まりで、現在の会社は79年に設立された。従業員90人。シレトコドーナツは、ミルク、カボチャ、ココアチョコなどの味があり、3個セットで1080円、5個セットで1680円。カラーデコレーションがされた商品もある。中標津町内3店舗や新千歳空港、東京駅の京葉ストリート、上野駅のエキュート上野などで販売。問い合わせは、シレトコファクトリー(0153・73・2110)へ。

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