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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

座り過ぎ、身体や心に悪影響 寒川美奈

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 私たちは毎日、どのくらいの時間、座っているでしょうか。

 ある調査報告によると、日本人は1日に7時間座っており、日本は世界20カ国の比較研究で、最も座っている時間が長いそうです。

 「座り過ぎ」による健康へのリスクとしては、肥満や糖尿病、高血圧が生じやすいほか、座る時間が長いほど死亡リスクが高まることなどが報告されています。

 なぜ「座り過ぎ」は良くないのでしょうか。かかとを上げる、立つ、歩くなどという動作は、ふくらはぎや太ももなどの大きな筋肉が働き、体内で血液を流すポンプのような役割があるといわれています。座っていると、それらの筋肉が働かず血液循環や代謝を低下させてしまいます。

 そこで最近では、高さを調節できる机の前で、立ちながらパソコン作業をする会社などが増えているそうです。早稲田大学では、「早稲田ヘルススタディ」という先駆的な研究も進んでいます。40歳以上の同窓生を対象に、「座り過ぎ」と健康との関連を調べるため、20年間追跡調査をするというもので、どのような結果が得られるのか、大変興味深い取り組みです。

 「座り過ぎ」は大人だけでなく、近年は子どもでも大きな問題となっています。子どもの「座り過ぎ」はメンタルヘルスに悪影響を及ぼすことも、研究結果から示されているそうです。本を読む、勉強する、テレビを見る、ゲームをするなど、家では実際座っていることも多く、「座り過ぎ」が成長にどのような悪い影響を与えるのか、心配になります。

 最近では、座っている時に座面が前後左右に「揺れ動く椅子」というものも家具メーカーから販売されました。運動機能の向上という効果もあると言われています。

 また、多機能の腕時計には、心拍計に加えて加速度計としての機能もついており、歩数や運動量のほか、座っている時間や運動している時間などもわかります。このようなウェアラブル(装着型)端末は、自身の行動を振り返り、調整、修正していく上でとても重要かもしれません。

 まずは自分が1日のうちどのくらい座っているのか、座っている時には実際何をしていることが多いかを、調べることから始めてみませんか。そして座っている時には、背もたれをなるべく使わず背筋を伸ばしたり、座りながらストレッチや筋力トレーニングをしてみたりしましょう。

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