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金曜「ライフ・楽しむ」【わたし色】

食べ物や文化、旺盛に… 美馬のゆり

写真: 拡大

 ■食べ物や文化、旺盛に取り込む台湾

 ●公立はこだて未来大教授・美馬のゆりさん

 台北市内の歴史的な建物で、今は文化交流施設でもある中山堂にあった「性別友善厠所」。さて何でしょう。

 トイレであることは、ある年代以上の方はすぐおわかりですね。入り口は一つ。中に入ると個別の扉が八つあり、それぞれ洋式、和式、立式の絵が描かれていました。

 男女に分かれていないのです。女性用によく待ち行列ができることを考えてみれば、とても合理的です。日本でも理解が広まりつつあるLGBTなど、性的少数者に配慮したものかもしれません。

  □  ■  □

 先日、台北、台中市内の幼児園(幼稚園と保育園が一体化したもの)と小学校を案内していただきました。そこでは、色々な国や民族の言葉を受け入れようとする方針があることを知りました。

 台湾には、独自の文化や言葉を持つ「原住民」と呼ばれる人々が暮らしています。日本語の「先住民」のような感じでしょうか。政府によって16民族が認定されています。

 最近では、その言葉を話せる人が減ってきているそうです。一方で近年、タイやベトナムなどアジア諸国の女性が台湾の男性と結婚し、子どもを育てている人が増えてきています。

 原住民の言葉だけでなく、アジア諸国のものも含め、子どもたちが継いでいけるように、言葉に触れることを大事にしているとのこと。言葉を理解することは、背景にある歴史や文化を理解することにもつながります。

 台湾の夜の文化として有名な夜市では、台湾だけでなく中国本土の様々な地域やアジア諸国の料理の屋台が並び、毎晩すごい活気です。多様な食べ物、文化を受け入れ、それが台湾らしさを作り出しているように見えます。

 「個性を尊重し」「多様性を許容する」なんて小難しく考えず、身近な所に、日々の生活に、良いと思うものを旺盛に取り込んでいってしまう。真の強さを感じます。

  □  ■  □

 台湾の高齢の方々には日本語を話せる人が多いですが、若者にも日本語を話す人がたくさん出てきています。そのきっかけは日本のアニメや音楽。北海道にもたくさんの若者がやってきていますね。

 歴史的にも関係が深く、近い台湾。日本人が懐かしいと思えるものと新しいものが混在しています。私たちが親近感を持つ、ちょっと恥ずかしがりやで、丁寧で、優しい人柄も感じ取れるでしょう。

 台湾の人々が日本のいろいろなものを取り込んでいったように、果たして日本は、台湾のように多様なものを受け入れていけるでしょうか。性別友善厠所は、日本でも広がっていくでしょうか。

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