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07月13日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

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レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

鶴鮨

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■ススキノの隆盛しのばせる

 ディープなススキノ・南6条で発見した「鶴鮨」は、築80年余りといわれる木造モルタル3階建てで、威風堂々とした構えが目を引く。表に掲げられた「鮨割烹」や「ふぐ」の文字にひるむことなく足を踏み入れると、風流なヨシズの天井やつがいの鶴を模した錫製のオブジェが飾られた壁など、店内には並々ならぬ高級感が漂う。

 さらに驚かされるのは、白木(ヒノキ)の一枚板カウンター。目を凝らしてみると、木箱のネタケースと白木カウンターの間に青磁の陶板が細長く設けられ、優雅さを醸し出す。4年前に2代目を継いだ店主の工藤秀人さん(51)は、「この青磁は先代が佐賀県の陶芸家に特注したもので、ネタがよく映えるんです」と話す。

 今年で創業62年目を迎えるが、現在地へ移転したのは14年前のこと。この建物の前身は、割烹「新栄」を経て、戦後世代を代表する板前の中川敏さんが営む板前料理店「中川」だった。そういえば、このかいわいは、昔から「高はし」「新大和」など割烹や料亭が軒を連ねていたエリア。隣には、高級クラブ「ひな」があったことも思い出される。高級そうな看板につい身構えてしまうが、知内町出身の工藤さんは、「色々つまみながら予算1万円からできますよ」と気さくだ。

 1階は掘りこたつが三つ、2階には最大23人収容の座敷もある。今どきお目にかかれない、ススキノの隆盛をしのばせる粋なたたずまいの店だけに、ハレの日に一度は行ってみたい。

 ◇札幌市中央区南6条西3丁目 電話011・511・6531

 (和田由美)

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