メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

05月21日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加
mixiチェック

水曜「働く・暮らす」【トップに聞く】

WESS・小島紳次郎社長

写真:WESSの小島紳次郎社長 拡大WESSの小島紳次郎社長

写真:昨年のRSRの会場 拡大昨年のRSRの会場

 ■札幌を若い才能育てる街に

 ●WESS・小島紳次郎社長(67)

 ――毎年8月に開催する「ライジング・サン・ロックフェスティバル」は日本三大音楽フェスといわれるほど成長しました。今年で20回目になりますね。

 「昨年初めて2日間とも大雨に見舞われましたが、チケットは完売。100組以上のアーティストが出演し、約7万2千人が来場しました。1万張り以上のテントが並び、石狩の浜辺にひとつの街ができる。壮観な眺めですよ」

 「当初から考えていたのは、地元の力を生かして、きちんとお金が落ちる仕組みをつくること。もうひとつ力を入れてきたのは環境問題です。今は会場で出た生ゴミを地元の農家にお願いして堆肥(たいひ)にしてもらい、それで育てたジャガイモを観客に配っています。道外のお客さんも約4割。毎年ここで再会することを楽しみにしている人たちもいれば、3世代で来る家族もいる。こんな音楽フェスは全国どこにもないでしょう」

 ――現在、手がけているコンサートの数は?

 「ドームからライブハウスまで年間約650本。ここ5年で急増しました。昔のようにCDが売れず、今や音楽業界の収益はコンサートのチケット売り上げやグッズ販売が中心です」

 「さらに今は、YouTubeなどネットだけで活動する人が、ライブを開くと数千人以上を集めてしまう時代です。メディアには登場しない、僕らはまったく知らない人がですよ。その影響力は認めざるを得ない。音楽を取り巻く構造が大きく変化しています」

 ――そんな状況下で、昨年から札幌で本格的に始まった音楽や映像、インタラクティブ技術の総合見本市「NO MAPS」の運営にも力を入れていますね。

 「『ツイッター』をいち早く世界に紹介したことで有名な米国・オースティンのイベント『サウス・バイ・サウスウエスト』を目指しています。街全体を使って新しい才能を発掘し、世界へ発信しようという姿勢が魅力的。札幌でも業界の垣根を越え、行政も巻き込み、準備を進めてきた結果、昨年は自動運転の市街地実証実験なども実現した。こうした試みは日本各地にも影響を与えています。5、6年後にはかなり面白いことになるんじゃないかと期待しています」

 「大事なのは若い世代を育てる場所を作ること。ユニークなアイデアや才能があっても、これまでは世に出す場がなかった。人を集め、うまくマッチングさせれば、北海道から世界を相手に発信できるビジネスや表現が生まれてくるはず。若い才能を育てることが、札幌らしさだと世界に誇れるようになればいいですね」

 (聞き手・山内浩司)

     *

 こじま・しんじろう 江別市出身。デザイン学校生だった1970年、寺山修司の劇団天井桟敷の札幌公演をきっかけにイベント制作にかかわり、81年にWESS(ウエス)を設立。コンサートの企画制作のほか、ライブハウスやレコードレーベル、音楽スタジオの運営も手がける。67歳。

 ■フェス発祥スイーツ人気

 今年のライジング・サン・ロックフェスティバル(RSR)は石狩湾新港に近い特設会場で8月10、11日(11日はオールナイト)開かれる。今月25日には出演するアーティスト第1弾が発表される予定だ。音楽はもちろん、参加者はキャンプやバーベキューなど思い思いに楽しめるのが特徴で、出店する飲食ブースも充実しており、毎年必ず新メニューが登場する。

 例えば、凍らせたイチゴをスライスし、練乳ムースをかけたスイーツ「いちごけずり」は、今や各地の音楽フェスでも人気だが、発祥はRSR。東京・丸の内の店舗でも販売されているという。

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ