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水曜「働く・暮らす」【逸品 ひとモノ語り】

小樽「中ノ目製菓」の甘納豆

写真:道内産とわかりやすいデザインの製品を手にする中ノ目孝道社長=小樽市 拡大道内産とわかりやすいデザインの製品を手にする中ノ目孝道社長=小樽市

 ■ふっくら丹念 赤飯でも主役

 庶民の茶菓子として親しまれる「甘納豆」づくり一筋に68年。自慢は道内産の良質な豆を、小樽の軟水で炊きあげた金時、小豆、白花の3種類の甘納豆だ。金時と小豆は十勝産、白花は留辺蘂産にこだわり、添加物は一切使っていない。

 戦後、飴屋をしていた先代の父親が1950年に本格的に甘納豆づくりを始めた。当時、小樽は道内で収穫した雑穀や豆の集積地で、原料が入手しやすかった。いまでも、小樽市には3社の製造会社があり、道内の甘納豆生産の約9割を占めている。

 北海道のソウルフードのひとつに、甘納豆入りの赤飯がある。甘めの赤飯にごま塩が食欲をそそる。光塩学園女子短大(札幌市南区)の初代学長、南部明子さん(故人)が考案し、1950年代初頭に道内に広まったという。

 同社では、売り上げの約7割を占める金時が主力商品。しかも、金時の道内での売り上げの約半分は赤飯需要とみている。赤飯を炊く機会が増えるお盆シーズンは通常の2倍の生産となり、年間を通してピークを迎える。節分やひな祭り前、年末も忙しい。

 甘納豆の製造は4日間かかる。たっぷりの水に1日浸した豆を炊き、糖蜜に浸す。さらに糖蜜で炊きあげ、仕上げに豆同士がくっつかないように砂糖をまぶして乾燥させる。最後に職人が、色や大きさの良くない豆を見分け、手早く取り除く。袋詰め以外は全て手作業だ。

 毎年、同じ産地の同じ地域の豆を使うが、買い付ける前に、その豆を使って必ず甘納豆を試作する。吟味して厳選した豆には、食物繊維も多い。買い付けた豆は、温度5度の定温倉庫に保管し、品質を保つ。

 中ノ目孝道社長(65)は「味の決め手は世界に誇る道内産の豆。豆によって炊く時間を変え、炊きすぎて風味が逃げないようにする。ふっくらとした豆の食感と風味が甘納豆の命。父親の味を守りながら、丹念につくっていきたい」と話した。

 (佐久間泰雄)

    ◇

 1950年、小樽市稲穂で創業。2013年全国菓子大博覧会で栄誉大賞、スーパーマーケットトレード賞2015でフード30選。製品は3種類の甘納豆だけ。金時と小豆(165グラム入り)、白花(160グラム入り)はいずれも税込み265円。ホームページはhttp://www.nakanome.com。問い合わせは同社(0134・25・6000)へ。

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