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道内スポーツ【スポーツ・ニュース】

女性64人、土俵の躍動今年も

写真:力の入った取組が相次ぎ、会場も大いに盛り上がった=福島町、2017年5月 拡大力の入った取組が相次ぎ、会場も大いに盛り上がった=福島町、2017年5月

写真:福島町の鏡山公園内にある土俵。ここで女相撲がある 拡大福島町の鏡山公園内にある土俵。ここで女相撲がある

写真:「あっぱれアル山」のしこ名で出場するアルマ・スリフトさん=函館市 拡大「あっぱれアル山」のしこ名で出場するアルマ・スリフトさん=函館市

 ■福島の「女だけの相撲大会」 13日

 救命活動の女性が土俵から降りるよう促されたり、女性市長が土俵上でのあいさつを拒まれたり、ちびっこ相撲に女児が参加できなかったり。伝統だ、いや差別だと「土俵の女人禁制」がなにかと話題になった。そんな論議をよそに、どっこい道内では、女性たちが土俵で躍動している。

 毎年、「母の日」に催される福島町の「女だけの相撲大会」。27回目の今年は13日午前10時から、福島大神宮境内にある鏡山公園の土俵で開催される。

 千代の山、千代の富士の2人の横綱を生むなど、元々相撲が盛んな土地柄。青函トンネルの工事が本格化した1970年代半ばには1万3千人近い人口がいたが、88年に青函トンネルが開通すると、一気に衰退。いまは約4200人にまで落ち込んでいる。そんな過疎の町を相撲で元気づけようと始められたのが、女相撲だった。

 91年の初回は約20人だった出場者も、回を重ねるごとに増え続け、今は出場枠の64人はすぐに埋まる。道外や外国人の参加も増え、今年は3人の外国人女性が出場する。函館市内の高校で英語の指導助手を務めるカナダ出身のアルマ・スリフトさん(29)もその一人。昨年に続き2回目の出場で、しこ名は「あっぱれアル山」だ。

 カナダでも大相撲は有名だが、男性のスポーツという印象しかなかったという。2年前に初めて知った女相撲は、見ているだけでワクワクし、次は自分もぜひ土俵に立ちたいと思った。昨年の初土俵は1勝1敗だったが、「メッチャ楽しかった。小さい人でも大きな人を投げ飛ばす。そこに魅力を感じる」と話す。

 京都府舞鶴市であった大相撲の巡業で、救急救命にあたる女性に行司が「女性は降りて」と呼びかけ議論になったばかり。スリフトさんは「命を守るのが最優先。女人禁制の日本も変わっていくんじゃないの」。

 2回目の土俵となる今年は、パワーよりもスピードを重視し、素早い動きで相手をかき回す作戦。大相撲の映像を見ながら研究もする。「トップ5には入りたいわ」と意気込んでいる。

 釧路市の鳥取神社でも毎年9月、女相撲大会を開催している。全国から60人超の力自慢が集い、奇想天外な決まり手でわく。

 別の場所で続いてきた女相撲が終わってしまったため、「春場所」の福島町に対抗して、「道東に秋場所を」と2009年に復活させた。木下正明宮司は「女性が思いっきり力を出し、声を出す機会は貴重。地域の元気は、女性の元気から生まれます」。

 道相撲連盟は3年前、「女子も全国の舞台に出たい」という熱い声を受け、女子小中学生が対象の「ジュニア女子相撲選手権大会」を創設した。優勝するなどした選手は全国大会に出場できる。女人禁制について、白神治理事長は「プロとは違ってアマチュアは男も女も関係ない。私たちは子供を健全な育成に導いていければと願って取り組んでいる」と話す。

 女の子も参加する「少年少女相撲大会」を長く開催してきた札幌市西地区相撲連盟の林義和理事長も「相撲好きな女子は多い。門戸を閉ざすのでなく、誰でも楽しく挑戦する場があることが大切」と強調した。

 (宋潤敏、阿部浩明)

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