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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

ラジオ体操、大きく無理なく 寒川美奈

写真: 拡大

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●北大大学院保健科学研究院准教授 寒川美奈

 毎年夏休みになると、日本全国で子どもたちがグラウンドや広場に集まってラジオ体操を行っている風景がみられます。ラジオ体操は、企業や自治体でもよく始業前などに行われており、気軽に行える運動として広く親しまれています。最近は、町内会や自治体などで朝ラジオ体操を行うところも多くあり、一緒に集まって行うことで地域の健康づくりや交流の場にもなっているようです。

 元になったとされているのは、アメリカの生命保険会社がラジオで紹介していた健康づくりのための体操。1928年、日本でも放送が始まったばかりのラジオで、アメリカの例も参考に当時の逓信省が「国民健康体操」として始めたようです。それから約90年、ラジオ体操はどこでも誰でもできる体操として、我が国で親しまれてきました。

 ラジオ体操は全身をバランスよく動かす運動で、自分で筋肉を働かせながら体を大きく動かすので、血流もよくなり身体もポカポカしてきます。最初と最後に行う深呼吸では、息をゆっくり深く吐くことでリラックス効果も促してくれます。

 関節の可動範囲全体を繰り返し動かす「動的ストレッチ」の要素も多く含まれ、ストレッチや筋力、バランスなどのトレーニング効果もあります。トレーニングの効果をより引き出すためには、一つ一つの動作を少しでも大きくするように心掛け、最終域までしっかり動かすことが大切です。筋肉がより働き、ストレッチ効果も高まるとされています。

 ラジオ体操のとても興味深いところは、前後や左右といった対称的な運動がほとんどだということです。対称的に身体をバランスよく動かしていくと、関節が柔軟になるだけでなく身体のゆがみをとってくれる効果もあります。

 胸郭が広がる腕を上げる動作の時は大きく息を吸い込み、逆に腕を下げる時は大きく息を吐くようにすると呼吸運動が深まり、胸郭や腹部周囲の筋肉もより働くようになります。高齢者がラジオ体操を2カ月間行うと、高血圧や肥満にも効果的だったという報告もあります。

 ただ、大きな屈伸動作やジャンプは、ひざなどの関節に負担をかけてしまうことがあります。また、いくつかの運動は腰を大きく反るため、腰痛のある場合には痛みを生じてしまうことがあるかもしれません。無理なく、痛みなくできる運動から行ってみるとよいでしょう。

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