メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

07月11日朝日新聞デジタル朝刊記事一覧へ(朝5時更新)

新着記事一覧へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

レトロ建物グラフィティー【レトロ建物グラフィティー】

珈琲舘「滴」

写真:イラスト・松本浦 拡大イラスト・松本浦

■花いっぱいの裏庭にも入り口

 北25条通りに面した珈琲舘「滴」は、1958年築の木造モルタル2階建て。こぢんまりとした外観は、うっかりすると見過ごしてしまいそうなたたずまいだ。初夏から秋にかけて、種々の花が咲き乱れる裏庭にも入り口があるというのがユニーク。ちなみにその裏手には老舗の書店「ダイヤ書房本店」があり、その駐車場に接しているのが目印になるはず。

 白髪がよく似合う店主の内田昭子さん(74)は、「69年の開店以来、コーヒーひと筋に落とし続けて50年近くになりますね」と感慨深げ。BGMに往年の映画音楽が流れる店内は、懐かしい金華山の壁紙や椅子などのほか、さまざまな骨董(こっとう)品も飾られ重厚な雰囲気を醸し出す。

 ついノスタルジックな気分に陥りそうだが、カウンターや各所に配置されたステンドグラス風ランプが、なんともポップアートな感じの華やかな色彩で、明るく照らしてくれるのがイイ。コーヒーは、ブレンドでもストレートでも一杯450円。注文によってサイホン、もしくはドリップで入れてくれる。コーヒーがおちるまで骨董的なコーヒーミルや高価な磁器が収納された棚を眺めるのも楽しい。

 ところで、1年ほど前に亡くなられた内田さんの夫は、同じ「滴」という店名でススキノにスタンドバー、東区ではナイトクラブを営んでいた。違う店名を合わせると、市内で8軒も経営していたそう。残された銀色に光るブックマッチに列挙される滴の文字が、古き良き時代をしのばせてくれる。

 ◇札幌市東区北25条東8丁目 電話011・711・3931

 (和田由美)

PR情報

ここから広告です

PR注目情報

北海道報道センターから

北海道アサヒ・コムへようこそ。
身のまわりの出来事やニュース、情報などをメールでお寄せ下さい(添付ファイルはご遠慮下さい)
メールはこちらから

朝日新聞 北海道報道センター 公式ツイッター

注目コンテンツ