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水曜「働く・暮らす」【けんこう処方箋】

がん予防に和食中心の薄味 高橋将人

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写真:<イラスト・佐藤博美> 拡大<イラスト・佐藤博美>

 ●国立病院機構北海道がんセンター副院長 高橋将人

 日本人の2人に1人が、生涯に一度はがんになると言われています。治療法が発達した現在でも、がんが100%治る保証はありません。それなら、なるべくがんにならない方策が必要ですよね。

 毎日の生活でとても大事なのが食事。患者さんからもよく聞かれ、「なかなか調べても情報が少ないし、手に入れた情報も正しいのかどうかわからないので不安だ」と言われます。がん治療中の食生活の情報はもちろんのこと、がんになりにくくするにはどうしたらいいかという情報もほとんどないですよね。

 「この食事を取っていれば絶対大丈夫」という方法は、残念ながらありません。がん予防の観点で、食生活について科学的に分かっていることをお伝えします。日常生活の工夫で、なるべくがんにならないようにする方法を考えていきましょう。

 食塩摂取量が非常に多い男性は、食塩摂取量が少ない男性と比較して、胃がんの発症リスクが約2倍高まることがわかっています。食塩の摂取が多すぎると、がんだけでなく、高血圧やそれに引き続く脳卒中、心臓病などとも深く関連することもわかっています。

 野菜と果物の摂取で、がんの発症を抑えることができるというデータもあります。また、キノコもがんの予防効果があるといわれており、ビタミン、ミネラル、βグルカンなどをバランス良くとれる食品だと思います。

 ただし、健康のためと考えて、これらの成分が含まれたサプリメントを必要以上に大量摂取することは、むしろ有害なので注意してください。サプリメントは「健康補助食品」という、まさにその名前通りの位置付けになります。

 酒は「百薬の長」といいます。だから、適度な飲酒はがんの予防に役立つ、といいたいところですが、残念ながらそのようなデータはありません。飲酒量は1日あたりビール大瓶1本以下、日本酒でいえば1合以下を目安に、節酒を心がけましょう。大量の飲酒は有害で、むしろ、がんの発症につながると報告されています。

 がんの発症はさまざまな因子が複雑に絡み合っているため、その予防効果が科学的に検証できるものはそれほど多くありません。医師としての印象になりますが、昔から言われている一汁三菜、和食中心の薄味の食事は、がん予防という面でも間違いないと思います。食べ過ぎず、飲み過ぎず、バランスが大事です。

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